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コーミッシェオパー コンサートーマイスキー・ドヴォコン [コンサート]

 とても久しぶりに、マイスキーを聞いた。自由自在にテンポを揺らす、個性を持った、情熱的巨匠ソリストとして長く活躍している。私が初めてコンサートを聞いた30年以上前、汗だくで後半途中で服を着替える様子に、ちと髭を剃ったらよさそうなものだと隣のお爺さんが呟いたのを思い出す。今日見たら、楽器の胸当てで、度々汗を拭っていた。
 指揮のナナシは小柄に見えるが、身ぶりは大きく、腕を目一杯伸ばして、キビキビと打点を出し、揺れ動くソロと一心同体の如くで、オケも同時進行で気持ち良かった。歌劇場のオケは、歌でも楽器でも、ソリストの個性にピッタリ合わせられるという自負があるように見えた。
 オケピットに蓋をして、舞台の奥行き深くオケが広がるのだが、チェロは内側で縦に4プルト並び、さらに奥に管打楽器と、日本では見られないセッティングだった。英雄の生涯での若いコンマスのソロは、残響少なめのこの場所で、固めの音がストレートに聞こえ、堅実そうなコーミッシェオパーの今を有りのままに披露するような、好感の持てるコンサートだった。(G)
Dirigent:Henrik Nánási、
Solist (Violoncello):Mischa Maisky
Antonín Dvořák — Konzert für Violoncello und Orchester h-Moll op. 104
Richard Strauss — Ein Heldenleben Tondichtung für großes Orchester op. 40
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