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新国立劇場ーラインの黄金(プレミエ) [オペラ(国内)]

 1996年ゲッツ・フリードリヒがフィンランド国立歌劇場で演出した、ラインの黄金が、新国立劇場で始まった。舞台は明るく、白が基調になっており、ローゲのみ赤、エルダは、赤黒だったように思う。4階一列目での印象だが、オケの音が全体的にとても大きいのに驚いた。始まりのCbのEsがまず大きい。徐々に音が重なっていく感じではない。バイロイト以外でリングを聞くのは、2012年以来で、自分の耳が変わってしまったのかもしれないが、金管は鳴らし放題、弦は聞こえない、でも、歌は聞こえる、不思議な空間だった。オケが程よくミックスされた音に慣らされていまい、常にドッカン、ドッカンする音に抵抗を感じてしまうのか。
 歌手は、ゲストも日本人も健闘していたと思う。ヴォータン役ラジライネンもアルベリヒも良かったが、ローゲ役シュテファン・グールドが登場すると、聴衆を釘付けにし、舞台を独り占め、断トツの美声を聞かせてくれた。初め、バイロイトで聞き慣れたトリスタンの声だと一瞬とまどったが、軽やかなローゲ役は余裕たっぷりだった。また、これまで気づかなかった、甘い声ももからんで、本当に表情豊かな声の演技だったと思う。言葉もとてもはっきり聞こえた。エルダ役クリスタ・マイヤーは、バイロイトのブランゲーネだ。若いが、深みのあるエルダのイメージだった。妻屋さんは、いつも上手で、日本人が活躍しているのを確認できるのは楽しい。ファフナー役はやはり、歌い憎いメロディーラインなのだと、はっきり認識した。バイロイトでの疑問が解け、音が跳躍せず、これは意図的に、知性を欠いたイメージづくりなのだろう。さすがの作曲テクニックだ。ラインの乙も4階席では良く聞こえた。全体的に、一階席での印象を、今度仲間に聞いてみようと思う。
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