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新国立劇場ートスカ [オペラ(国内)]

 2000年プレミエから今年で6回目の公演、以前はトスカ公演が待ち遠しくて、何度も通い、友人にも勧めたものだ。ヨーロッパでも幾つか見ているが、最初に見たウィーンの豪華さに負けない、大規模な舞台は、自分にとってスタンダードなトスカとして、これからも共に年を重ねて行きたいプロダクションだ。
 今回、4階階段D席だったため、せっかく舞台前の方で歌ってくれても、視界が塞がれる場面が多く、1幕最後のスカルピアと、2幕で動くトスカがよく見えず残念だった。久しぶりのイタオペを聞いてみると、昔しつこいと感じていたプッッチーニが、あっさり、物足りない気がした。自分が変わってしまったのだ。
 でも、主役3人の美声はイタリアの明るさと、プッチーニの激しさを思い出させてくれた。トスカのオケは、いつも東フィルだが、今回もやはり音がカラッとせず、どんよりした日本的な音に感じられた。日本人のメンタリティなのか、劇場の特徴なのか、音が上へ飛んでいかず、直ぐ落ちてくるようだと、いつも感じる音だった。(G)
トスカ マリア・ホセ・シーリ 
カヴァラドッシ ホルヘ・デ・レオン スカルピア ロベルト・フロンターリ アンジェロッティ 大沼 徹
スポレッタ 松浦 健 シャルローネ 大塚博章 堂守 志村文彦 看守 秋本 健 羊飼い 前川依子
指揮エイヴィン・グルベルグ・イェンセン 演出アントネッロ・マダウ=ディアツ
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NNTT Young Opera Singers Tomorrow 2015 [コンサート]

 新国立劇場オペラ研修生のガラ・コンサートを中劇場へ聞きに行った。随分以前にも同様の催しを聞いたと思うが、その時は、一曲歌うのもやっとという印象で、とてもオペラ全曲歌うのは苦しそうな方もいた。久しぶりに来てみて、皆さん残らず声に余裕があったのは、嬉しい驚きだった。
 個性を生かした、珍しい曲が披露され、一年次で、ドニゼッティを歌った大藤さんは、声の表情があり、ドリーブ砂田さんはコロンラトゥーラが美しく、3年次種谷さんプーランクは、演技も交え、総合力があり、全曲聴いてみたいソプラノだ。
 ドイツで、マスタークラスを何度か聞いた経験から思うのは、声が出たら、次は言葉の表情を現地でみっちり学び、更に躍進してもらえたらいいなということだ。(G)
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Alberi String Quartet ベートーヴェン 弦楽四重奏全曲連続演奏シリーズ 第1回 [コンサート]

 東京駅八重洲口から僅か徒歩3分程で、地下秘密基地みたいなホールがあるなんて知らなかった。タモリもブラついた八重洲地下街からは直結しておらず、一旦地上に出てほんの10m歩くので、少し雨に濡れる。
 中は100人程度収容、2階席もある。普通の椅子が隙間無くビッチリ並べられていて、肘掛も無いので隣の人とくっついて結構きつい。音響はデッドだが、室内楽には問題無い。
 狭い舞台にグランドピアノが置いてあって、地下鉄漫才的にどうやって入れたのか興味が湧く。
 演奏後の戸澤先生のおしゃべりによると、アルベリとしては以前ベートーヴェンの弦楽器を含む室内楽全曲を演奏して以来(全部で90数曲あるそうだ)の2回目のチクルスとなるそうで、今後年2~3回のペースで開催とのこと。本日その第1回目で、初期作品なので気軽に聞けたが、これからどんどん盛り上がって行きそうで期待できる。(B)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 op.18-1
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番 ト長調 op.18-2
Alberi String Quartet(戸澤哲夫, 林智之,Vn. 臼木麻弥,Va. 窪田亮,Vc.)
東京建物八重洲ホール 
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