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東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.5 『ニーベルングの指環』 序夜《ラインの黄金》 [オペラ(国内)]

 上野のワーグナーシリーズの指輪上演が始まった。演奏会形式でラインゴルトを聴くのは初めての経験。今回は特に舞台上ならではの、オーケストラの開放感のあるる音が印象に残った。N響はワーグナーに不慣れなオケなのに、とても上手だと言われてもう数年たち、ワーグナーに対する意欲が変化したなら、何だか嬉しい。ヤノフスキ氏が厳しいという噂はよく聞くし、意欲的な弦楽器を見るのは、良いものだ。特にチェロは細部まで全員がぴったり揃っており、素晴らしく、驚嘆した。
 舞台や、歌手の立ち位置が、S席の人が一番楽しめるように演出するのは当然のことで、安い席を買った者としては、見えなかったことは、別にどうとも思わない。上に上がる音そのものは、よく響いて十分楽しめた。歌手も良かった。全てが見えない分、想像力が働き、演奏会形式の意外なメリットがあった。
 ヴァルハラへ橋がかかり、もう序夜が終わり、いよいよ指輪の物語が始まるという、期待感と、すぐ次が聴きたいと、気持ちが高ぶったことは、公演を十分楽しんで、満たされたということだ。
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