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ウィーン国立歌劇場ーダントンの死 [オペラ(海外)]

 フランス革命を題材としたアイネムのオペラ、元の戯曲があって史実に忠実らしく、登場人物の設定も歴史どおりらしい。
 ダントン始め主要なキャストはとても真面目に演説しているが、フランス革命に興味が薄く、歴史的実感が乏しい凡人には、オペラ体験談のレヴェルでしかない。
 隣席のウィンドブレーカーにリュック姿の東洋人は、公演中にリュックからペットボトルを出して飲もうとしたので、さすがに手で押えた。その人は飽きてしまったのだろう、隣の人と二人で、演奏中に出て行った。
 音楽は普通に綺麗で、耳を覆いたくなるような現代音楽ではないし、演出もまともで、美しい舞台。1幕もので、19時開演で20:30に終了した。
 ドイツ語のオペラだが、日本語の字幕を選択できるので便利だ。ウィーンで初めて字幕画面を使った。
 ウィーンは日中の気温は15度くらいで少し寒く、一日中雨が降ったりやんだりで、不安定な天気だ。ダウンを着て出たら、そんな人がかなりいた。観光客はすごく多い。
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ヨーヨー・マ 無伴奏全曲演奏会 [コンサート]

 到着初日の夜は、ムジークフェラインにヨーヨー・マのバッハ無伴奏組曲全曲を聴きに行った。最近1ヶ月で、クニャーゼフの全曲とシュテッケルの4番を生で聴いているが、さすがにヨーヨー・マはすごかった。
 全体的に流れるような演奏だが、ただ流麗というのではなく誰にも真似できない祈りのような気配がある。音もとても美しい。
 弱音が強調され、プレリュードは必ず小さく始まる。瞑想のような感じ。ただ、ご本人には、各曲後の拍手がお邪魔のようで、鳴りやまないうちに次の曲を始めてしまう。
 ムジークフェラインは巨大で、ソロではどうかなと思っていたが、さすがに良く響き、多くの観客は皆天井を向いてじっと聞いていた。
 私の席は安い2階席なので、舞台が良く見えず、仕方なく立って見ていた。そういう人は結構いた。客席はギュウ詰めの超満員だった。
 定刻19時30分から若干遅れて始まって、終演の22時10分まで何と休憩無しに弾き通した。奏者と聴衆の根比べのようで、客席では、明らかに寝入って物を落としたり、呼吸を整えたいざわめきもあった。
 ご本人を見たのは久しぶりだが、以前の爽やか万年青年のイメージから比べ大分太ったようで、巨匠感が溢れている。日本で言えば、堤先生クラスか。
 弾き方は変わらず、目をつぶって、仰け反る感じ。面長だった顔だちが、四角になっていた。
 アンコールの鳥の歌も、細く静かに伸びて、天に届くような美しい響きだった。
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