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読響サマーフェスティバル2017《三大協奏曲》ー岡本侑也 [コンサート]

 オペラシティでコンチェルト3曲プロ、18:30開演だが、会場はお客さんで一杯だった。
 6月のエリザベートコンクール以降、岡本侑也さんがドヴォコンを弾いたのかどうか知らないが、あのときより冷静で、1楽章は前のように繊細に歌わず、3楽章を頂点に音楽が構成されていたような印象だった。始まってすぐ、もう、ドヴォコンは、特別ではなく、コンサートのレパートリーなんだなあと感じた。
 聴衆は、その日の演奏が、唯一の体験、奏者を知るよすがだ。
 印象としてだが、 ボムソリさんと、岡本さんは、テクニカルな面では完璧だったが、何か表現の部分で実は語り尽くせない部分が残ったのではないか気がかりだ。一方、ピアニストのハリトーノフさんは、我が道を突っ走り、ものすごいテンポで弾きまくった。座席が前の方で、視覚を重視したため、ホールにどんな音が響いていたのかわからないが、近くでは、ピアノの音はキレイという感じではなく、若さと迫力が、前面に出ていた。
 若い人の演奏が変わっていくのは当然で、岡本さんの演奏は、コンクールの時より、大人っぽくなったように感じた。これは、コンクール直後に、東京で宮田大さんのショスタコ1番を聴いた時の、老成しているという印象と共通するところがあった。次は、10月シティフィルとのロココの共演。場所も同じオペラシティ、楽しみだ。

指揮=海老原 光
ヴァイオリン=キム・ボムソリ
チェロ=岡本 侑也
ピアノ=ダニール・ハリトーノフ

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 作品64
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 作品23
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「わ」の会 北とぴあ [コンサート]

 帰国してまだ、時差ボケからもどらないうちに、日本人歌手の黄昏のコンサートを聴いた。聴衆は、池田香織さんを応援する気持ちで来る人が圧倒的に多いのではないだろうか。昨年池田さんは二期会でイゾルデを歌いきった。この日は、黄昏のブリュンヒルデ。自己犠牲は、堂々として素晴らしかった。2013年ワーグナー生誕200年の記念演奏で聴いたときから比べても、一まわりも二まわりも、ワーグナー歌手として充実してきて、魅力が倍増した。どんな分野でも、身近で敬愛する人材が、活躍の舞台に躍り出る姿を見られることは幸せだ。
 バイロイトでいっしょだった仲間たちにまた会えて、何だか、まだ、バイロイトが続いているような楽しい晩となった。
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北とぴあ1階のキリンシティにて
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