SSブログ

Andiamo Part2 第1回 浜離宮ホール [コンサート]

 岡本侑也さんはエリザベートコンクール2位受賞後、最初の日本での演奏会、ピアニストの大須賀恵里さんが主催するシリーズで、弦楽器奏者3名は、ゲストとのことだった。
 ばったり出会ったアマオケVnの友人と、連れ合いと3人に共通した感想は、奏者たちのうまさ、抜群の調和だ。お互いに合わせようと、最大の敬意を払いつつ進行する音楽は、とても美しい。最初のパッサカリアも、音色や、奏でる言葉づかいとでも言おうか、弾き方が二人がぴったり合って、一瞬の隙もなく、引き込まれた。有名な曲だが、こういう風に、限界までアンサンブルを追求する演奏に出合ったのは初めてだ。3曲とも、多分1~2回の合わせで、ここまで聞き合えるとは、皆さんの集中力に感服する。
 岡本さんはコンクール後、大学卒業のため、ミュンヘンで多忙な日を送ったらしく、痩せてしまった感じがしたが、楽器はよく鳴り、繊細さにスケールの大きさが加味され、アクロバットアンサンブルを楽しんでいるように見えた。演奏相手が違うが、半年前に聞いた同じモーツァルトのピアノクァルテットとは、聞き手の満足感が違う。ブラームスは、ピアノにかき消されることがよくあるが、大須賀さんのピアノは、節度があり、弦楽器3人を邪魔せず、4楽章最後の弦楽器の盛り上がりが、あそこまではっきり聞こえる演奏を聞けて、感激した。
 
出演:
大須賀恵里(ピアノ)
スヴェトリン・ルセフ(ヴァイオリン)
佐々木亮(ヴィオラ)
岡本侑也(チェロ)

曲目・演目:
ヘンデル=ハルヴォルセン:パッサカリア
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 KV478
ブラームス:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 作品25
IMG_2786.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽