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新国立劇場ー死の都 [オペラ(国内)]

 CDを初めて聴いた時の印象は、軽やかな部分のリヒャルトシュトラウスのようで、決して、息苦しくなるような重圧感がなく、さらっと聞けるなと思った。話の筋も音楽も一度ですんなり体に入ってくる優しさがある。一方、強烈に張った声が、これでもかと続く衝撃は、ワーグナーや、プッチーニも連想される。20歳台で多く人の心を掴むオペラを書いたコルンゴルトが、後にハリウッド映画に活躍の場を得るのも、当代の音楽をごく自然に静かに越えて、さらに広い世界で大勢を虜にする、先取りの才能なのだなあと、プーランクと同時代かと思うと、誰に似ているとかでなく、コルンゴルトという新しい作曲家のイメージが、自分の中にできてきた。
 今回のフィンランドのプロダクションはとても美しく、トルステン・ケルルもミーガン・ミラーも絶好調で、まずまずの、連休初日だった。
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