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エリザベートコンクール2017--Final6(結果発表) [コンサート]

 コンクール最終日、今日もチケットが無いため、早めの17時頃会場に行って、当日券を手に入れた。一人目のVictorさんは、本当に本選全員の中で、最高に素晴らしい、理想的な演奏だった。
・Victor Julien-Laferrière [Shostakovich, Concerto n. 1 in E flat major op. 107]
 パリ生まれのフランス人、プラハの春国際コンクールをドヴォコンで優勝しているそうだが、今日はショスタコーヴィッチ。すでに、CDもリリースしている。
 二人目は、Mr. Ivan Karizna [Shostakovich, Concerto n. 1 in E flat major op. 107]は、ベラルーシ出身、純朴で懐かしいようなショスタコを聞くことができた。
 22:30頃演奏は終了し、午前零時ごろから結果発表があった。帰る人もおり、客席は自由席と現地の方から教わり、一緒に前から5列目に陣取った。
 ステージ上には、審査員席と後ろに12脚の椅子がならべられ、審査員入場後、王妃がご臨席され、審査員長が一位から、一人ずつ発表すると、舞台袖から出てきて、審査員の先生一人一人と握手し、ホストファミリーらしき人から、花束をうけとり、審査員後ろの席に回る。
 結果一位は、今日演奏した、Victor Julien-Laferrière 、二位がYuya Okamoto、三位が、昨日暖かみのある音だった、コロンビアのSantiago Cañón-Valencia 。私としても全く異存ない順位だと思い、審査員の先生方に感謝だ。Yuyaさん、本当におめでとうございます。
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エリザベートコンクール2017--Final5 [コンサート]

 岡本さんの演奏が終わってしまって、何だか気が抜けたが、コンクールはまだまだ続く。今日と明日の最終2日間は、5月中旬時点でチケットが売り切れていたが、6/2当日に、舞台は見えないが聞くだけの席が出ると前日に言われ、17:45買いに行った。オケとソロとどちらが見たいか聞かれ、ソロの見える一番良い席をお願いすると、2Rang 中央6列目の席をくれた(12ユーロ)。最終日は、もう少し早く来た方が良いと言われた。
 座ってみると、音は小さいが、中央端の席なので、体をずらせば、真っ正面にソリストは見えた。

・Bruno Philippe [Dvořák, Concerto n. 2 in B minor op. 104]
フランス人、2014年ミュンヘンARD3位, フォイヤマン、2015年チャイコフスキーなどのコンクールで賞をとり、演奏活動している。ここで頑張ってキャリアアップ組、と言ってもまだ23才。

・Santiago Cañón-Valencia [Shostakovich, Concerto n. 1 in E flat major op. 107]
コロンビア出身、色々な国際コンクールで受賞。ヴァイマールのリスト音楽院卒業。長髪!

 評価の高いPhilipe さんの演奏を聞くと、優雅であり、強烈なところもあり、個性もあって、さすが、整っている印象だった。フレーズの頭を強調するのは、ヨーロッパ言語圏では、良しとされているのだろう。これは、以前ミュンヘンのコンクールを聞いたときにも感じたことだ。やはり、舞台が暑かったので、ドヴォコンの序奏が終わり、ソロが入るまでに、弦が下がってしまったのか、Yuyaさんと同じく低めの音程で出た。多分、シューマン、ショスタコより、ドヴォコンの方が、ハーモニーが要求されるため、音程(調弦の正確さ)が影響するのではないだろうか。一楽章の難所も、苦労しており、昨日を思い出す。ミュンヘンコンクール3位の人でも、いつもスイスイとはいかないのか。歌い方の好みは様々だが、私には、ちょっと合わないところがあった。
 二人目、コロンビアの人は、音がとてもまろやかで、角がない。Sublimationも乱暴な音は無かった気がする。たまたま、コンクールの映像のページで、マイスキーが叩きつけるような奏法でショスタコを解説しているのを見た後だったため、このように、丸い優しい音で奏でるショスタコは、めったに聞けないかもしれないと思った。

 20時開演まで時間待ちで、眺めのよい芸術の丘で、夕涼み。目の前は、王立図書館。15年以上前のアマオケの演奏旅行の時、よくわからず、三日間通い、7ユーロの当日入館証を作って、バッハ無伴奏5番の、アンナ・マグダレーナのオリジナル楽譜を見せてもらい、ファクシミリを売店で買って帰った。今日では、普通にオリジナルのコピーが出版されている。
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