国宝 鳥獣戯画のすべて 2021 東博 [美術・博物館]
東京の緊急事態宣言は延長されたが、6/1以降の博物館は条件付きで再開された。5/30午前10:00チケット発売開始だったことに気づいたのが10:30、普通にiPadでアクセスしようとしたが出遅れたため、購入サイトにログインができない。幸いPCでは途中画面が止まりつつも、何とか初日の8:30の入場券を購入できた。
当日開門5分前に到着。東京国立博物館は8:30時間通りオープンし、順調に館内に入ることができた。甲巻を見る「動く歩道」は、良くできていた。適度に距離を取って乗るように、一定の間を開けて、「足元に注意してお進み下さい」というようなアナウンスが流れ、その音声を聞いて乗り込むので、係員は無言で監視するだけでよい。また歩道の速さを体験することで、その後の観覧行列での、絵を見る速さも何となく刷り込まれる。
上野駅から東博にかけての上野公園も、東博敷地内も、ベンチの間隔を空けての使用禁止を促す、例の大きな×のマークは無かったように思う。それだけで、とても自由な気分だ。館内では、休憩スペースのテーブルに飲食禁止の貼り紙がある程度だ。
2007年サントリー美術館の題名は「鳥獣戯画がやってきた」で、そこでは作者や作品の目的についての未知のロマンが語られていた。何年か前の平成館での鳥獣戯画展とは雲泥の差で、今回は「鳥獣戯画のすべて」と銘打つだけあり、現在まで解明されてきたことの集大成を見せるという意気ごみが感じられる。当初、展示物は途中で交換する予定だったが、コロナ禍で中断したため、6月からは一挙に全てが展示されている。断簡、摸本の研究が進んだことで、原型がより明らかになってきた。今も昔も、欲しいものは欲しいという原理は変わらず、断簡の絵の方が魅力的かもしれない。摸本から想像できる失なわれた絵が、どこからか発見されることがあるかもしれない。ロマンは続く。
https://gruen.blog.ss-blog.jp/2007-11-21(サントリー美術館1)
https://gruen.blog.ss-blog.jp/2007-12-06-1(サントリー美術館2)
https://gruen.blog.ss-blog.jp/2015-06-04(2015年)
コロナ対策で図録の内容を確認できる見本は置いていない。強気だ。休館中に通信販売網も拡大されたようだが、重いのを覚悟で購入した。
90分を目安に鑑賞するよう書いてあるが、断簡と摸本の展示をじっくり見て、最後にもう一度甲巻の動く歩道に乗り、2時間ちょっとで会場を出た。
平成館に接する本館をたっぷり観てから、冷房から逃がれ外に出てみると、爽やかな初夏の空。敷地内は静かでプライベートの公園のように気持ちよく、ベンチも豊富にあり、飲み物と軽食と二つのキッチンカーが出ていた。鳥獣戯画展のチケットで、総合文化展を見られると書いてあるのだが、それはつまり本館、東洋館、法隆寺宝物館の展示全てを見られるということで、内容は膨大だった。
外観の美しい法隆寺宝物館と大きな東洋館は、私の中では比較的新しい建物という認識で、今回初めて入った。東洋館にはエジプトのミイラまで展示されている。中国のお墓では初めて見る類のものもあった。
鳥獣戯画から「動物めぐり」というテーマで、絵画、彫刻、出土品など、動物に関係ある展示物には、青い目印が付いている。
まるで旅に出たような解放感の中、東博に7時間滞在してしまった。
1.8Kgを超えるA4版図録 ほぼ原寸サイズの写真が嬉しい
甲巻に出てくる酒壺と同様の壺
甲巻に出てくる双六と同様のもの
当日開門5分前に到着。東京国立博物館は8:30時間通りオープンし、順調に館内に入ることができた。甲巻を見る「動く歩道」は、良くできていた。適度に距離を取って乗るように、一定の間を開けて、「足元に注意してお進み下さい」というようなアナウンスが流れ、その音声を聞いて乗り込むので、係員は無言で監視するだけでよい。また歩道の速さを体験することで、その後の観覧行列での、絵を見る速さも何となく刷り込まれる。
上野駅から東博にかけての上野公園も、東博敷地内も、ベンチの間隔を空けての使用禁止を促す、例の大きな×のマークは無かったように思う。それだけで、とても自由な気分だ。館内では、休憩スペースのテーブルに飲食禁止の貼り紙がある程度だ。
2007年サントリー美術館の題名は「鳥獣戯画がやってきた」で、そこでは作者や作品の目的についての未知のロマンが語られていた。何年か前の平成館での鳥獣戯画展とは雲泥の差で、今回は「鳥獣戯画のすべて」と銘打つだけあり、現在まで解明されてきたことの集大成を見せるという意気ごみが感じられる。当初、展示物は途中で交換する予定だったが、コロナ禍で中断したため、6月からは一挙に全てが展示されている。断簡、摸本の研究が進んだことで、原型がより明らかになってきた。今も昔も、欲しいものは欲しいという原理は変わらず、断簡の絵の方が魅力的かもしれない。摸本から想像できる失なわれた絵が、どこからか発見されることがあるかもしれない。ロマンは続く。
https://gruen.blog.ss-blog.jp/2007-11-21(サントリー美術館1)
https://gruen.blog.ss-blog.jp/2007-12-06-1(サントリー美術館2)
https://gruen.blog.ss-blog.jp/2015-06-04(2015年)
コロナ対策で図録の内容を確認できる見本は置いていない。強気だ。休館中に通信販売網も拡大されたようだが、重いのを覚悟で購入した。
90分を目安に鑑賞するよう書いてあるが、断簡と摸本の展示をじっくり見て、最後にもう一度甲巻の動く歩道に乗り、2時間ちょっとで会場を出た。
平成館に接する本館をたっぷり観てから、冷房から逃がれ外に出てみると、爽やかな初夏の空。敷地内は静かでプライベートの公園のように気持ちよく、ベンチも豊富にあり、飲み物と軽食と二つのキッチンカーが出ていた。鳥獣戯画展のチケットで、総合文化展を見られると書いてあるのだが、それはつまり本館、東洋館、法隆寺宝物館の展示全てを見られるということで、内容は膨大だった。
外観の美しい法隆寺宝物館と大きな東洋館は、私の中では比較的新しい建物という認識で、今回初めて入った。東洋館にはエジプトのミイラまで展示されている。中国のお墓では初めて見る類のものもあった。
鳥獣戯画から「動物めぐり」というテーマで、絵画、彫刻、出土品など、動物に関係ある展示物には、青い目印が付いている。
まるで旅に出たような解放感の中、東博に7時間滞在してしまった。
1.8Kgを超えるA4版図録 ほぼ原寸サイズの写真が嬉しい
甲巻に出てくる酒壺と同様の壺
甲巻に出てくる双六と同様のもの
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