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サントリー美術館-鳥獣戯画がやってきた! [美術・博物館]

 サントリー美術館は、六本木駅から直結しているので、誰でも迷わずに行かれる。建物内部は吹き抜けになっており、太陽光が入り空間が広く、全体にやわらかい雰囲気だ。

 この前のBIOMBO(屏風)の時も思ったが、企画がずば抜けて面白いと思う。国宝鳥獣人物戯画絵巻を借りてきて並べるだけでなく、欠落部分の研究、模本の役割、御伽草子への発展など興味をそそられ、またサントリー所蔵作品の価値をも見直すような展示効果をもたらしている。
 鳥獣戯画は全四巻で、有名なウサギの絵は甲巻だった。動物たちは、見れば見るほど、生き生きとしてかわいらしい。現代のマンガと比べ、何の違和感もない。一番良い絵の部分を切り取って掛軸にしたくなるのも納得できる。後世の多くの画家達が手本として描き写しており、狩野探幽が縮小してスケッチしたものや、明治時代の田崎草雲という画家が、色付けしてアレンジしている作品は素晴らしかった。鳥獣も人物も躍動感があり、まさに時を越え、巻物に乗って「やってきた!」という感じがする。(G)


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