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仙台フィルハーモニー管弦楽団ー第306回定期演奏会 [コンサート]

 仙台フィルの定演を、仙台まで聴きにいった。目的は、ベートーヴェンのトリプルコンチェルトを演奏するチェロの岡本さん。通常定演で使っているホールが改装中とのことで、目下残響が乏しい別会場を使用しているそうだ。
 覚悟して臨んだベートーヴェン、ところがチェロのソロが美しく歌い始めると、むしろ古典派らしく、ありのままの音が聞こえ、音域的にチェロはよくピアノにかき消されることがあるが、今回、残響が無いことで、各楽器の音楽が良く分離して聞き取れて、むしろ貴重なアンサンブルを楽しめた。
 三人とも、お互いに敬意を持っているのが、音楽から伝わってくる。
 久しぶりに聴くソリストらしい岡本さんの音楽は、メロディーの歌い方が本当に心に響く。仙台フィルの知り合いも、初めて聴いて、今の純粋さを持ち続けてもらいたいと。また、これまで聞いたことのない、圧倒的に素晴らしいチェロだったと仰られた団員もいらしたと、漏れ聞こえてきた。仙台の方たちに、岡本さんの音楽を聴いていただけて嬉しい。
 残響の無いブラームス2番は、やはりアマオケが乱れるところはプロにも難しいのだと確認でき、ここならではの体験だった。
 仙台は初めて訪れる街なので、午前中市営の周遊バス券を使って少し観光もした。市営の周遊バスがあり、地下鉄乗り放題付きで900円の1日券を購入。仙台の道路は広々として、青葉駅近くの東北大理学部辺りを通ったとき、ドイツの大学のようで、日本語表記に一瞬違和感を感じたくらいだった。
 最後は定禅寺通の欅並木を通り、繁華街の説明を聞きながら、バスは仙台駅前に戻った。

指揮:ユベール・スダーン
ヴァイオリン:郷古 廉
チェロ:岡本 侑也
ピアノ:津田 裕也
ウェーバー:歌劇「魔弾の射手」序曲
ベートーヴェン:三重協奏曲 ハ長調 作品56
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73
仙台城跡
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国宝 大崎八幡宮
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陸奥国分寺跡 薬師堂
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終演後ロビーでお客さんと交流
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