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音の種Vol.1~彩弦楽四重奏団コンサート~ [コンサート]

 2006年に結成された彩弦楽四重奏のコンサートが、久しぶりに上尾で開催された。集中力が要求される弦楽四重奏団の活動を持続するのは難しいと思う。4人のスケジュール合わせだけでなく、個が前面に出る音楽は、個人や家族の生活にまで関わってくるのではないだろうか。
 しばらく休んでいたクァルテットが復活してくれたことは、地元の音楽ファンにとっては嬉しいことだ。以前はかなり挑戦的な演奏をする印象だったが、この日はとても優しい音楽に感じられた。プログラムも、いつ誰にとっても、心が洗われるような作品で、作曲家の気持ちを演奏家が語ってくれる、理想的姿だったように思う。作品解説も楽しくて、お話上手なメンバーが、弦楽四重奏初体験のお客様の不安を和らげ、良い雰囲気を醸し出していた。
 泣けて来るほど美しいベートーベンヴェン15番を、地元の生演奏で堪能できた聴衆は幸せだ。

モーツアルトディヴェルティメントへ長調K.138
ハイドン弦楽四重奏曲第17番ヘ長調op.3-5「セレナーデ」(ローマン・ホーフシュテッター作)
ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第15番イ短調op.132
上尾市コミュニティセンター
ヴァイオリン/中島ゆみ子・林智之、ヴィオラ/臼木麻弥、チェロ/田澤俊一
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