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岡本侑也さん ドヴォルジャーク コンチェルト(新日フィル) [コンサート]

 ミュンヘン留学中のチェリスト岡本侑也さんのドボコンを聴きに、久しぶりにすみだトリフォニーホールへ行った。席は前方の端だったが、ソリストの音もオケの音もとても調和良く聞こえた。
 ドボコンは誰もが認めるチェロコンチェルトの最高峰。譜面通りの音を音楽的に弾くのは本当に大変なんだろうと聴衆として時々思う。でも岡本さんは留学前、昨年の3月にも、素晴らしいドボコンを聴かせてくれた。そしてさらに大きく成長し、以前に増して、すべての音符を、クリアに、美しいハーモニーとして弾きこなし、しかも音楽を隅々まで歌い上げて演奏した。こんな優雅なドボコンを生で聴く機会は貴重だ。類似したフレーズでも毎回歌い回しや音色が変化する楽しさ。微妙な間や音楽のゆらぎは、空間の生き物のようだ。テンポも敢えて急がず、美しさを、じっくり語りかけるように、自分はこんな風に幸せにチェロを弾いていますと、留学生活を謳歌している日常まで、垣間見える気がする。拍手喝采で、カーテンコールも、5~6回あったような気がする。
 指揮者の高関さんも、ソリストにピッタリ合わせてくれて、オケとのバランスもとても良かった。後半のベト7を聴き、高関さんの音楽がとてもロマンチックなことに気付き、きっとドボコンもソリストの良さを引き出してくれたのだろうと感じた。チェロの音量が特にあるというわけではないので、二階席、三階席でどんな風に聞こえるのか気になるが、このまま無修正のライヴ録音で、CDを作ってくれたら嬉しいのにと思う。二日目7/5(土)14:00~トリフォニーで、もう一度演奏する。(G)
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