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都響-別宮貞雄チェロ協奏曲 [コンサート]

 【別宮貞雄生誕100年記念:協奏三景】予習としてチェロ協奏曲をYouTubeで聞いてみたが、どうもソロの音程が外れているようにぼんやり聞こえた。不思議に思ったが実際ハーモニーがぶつかる曲ではあった。そして別宮氏がミヨーの弟子だったと知り納得、「屋根の上の牛」の中間部が頭に浮かんだ。でも個人的にはコンチェルトであの音程のずれたままの感触は、自分には不協和音を超える違和感があり、この作品はすごい冒険だと思った。あのずれた感じは、そこから解放されたときの喜びがある。でも物悲しい秋のイメージの中で受け入れるのは、自分には苦しい。
 勿論、演奏家とての岡本さんは素晴らしく、なめらかで美しい旋律への思い入れが伝わる。演奏家は作品をを残すという大事な役目があることに気づかされた。
 選ばれたソリスト3人は本当に上手で、音楽への探求心に溢れ、作品の真髄を聞かせてくれたと思う。初演作品も含め、演奏頻度の少ない作品を後世に残すためには、より作品の価値を高めてくれるような演奏者の選択が重要だと思う。良い機会に出会った。
 アマオケ仲間で、大学時代に別宮先生の講義を直に聴いたことのある人がいて驚いた。我々世代にとっては過去の作曲家ではなかった。

別宮貞雄(1922~2012)生誕100年記念:協奏三景】
[出演]
指揮/下野竜也
ヴァイオリン/南 紫音
ヴィオラ/ティモシー・リダウト
チェロ/岡本侑也
[曲目]
別宮貞雄:チェロ協奏曲《秋》(1997/2001)
別宮貞雄:ヴィオラ協奏曲(1971)
別宮貞雄:ヴァイオリン協奏曲(1969)
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