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神々の黄昏、ラインの黄金ードレスリハーサル [オペラ(海外)]

 TAFF会員の催しで、黄昏の2、3幕、ラインの黄金の衣装つき舞台リハーサルを見学した。カストルフのリングが始まって、一番舞台に近い列(18~19列)で見たので、舞台の様子がよく見えた。毎度のことだが、あちこちで音楽を邪魔する騒音が嫌だ。
 最近ティーレマンとの確執が話題のEva Wagner-Pasquier だが、黄昏2幕開始前に、手を振りながら明るく普通に客席に入ってきたと思ったら、中央のモニター席前で、突然大きな音とともに姿を消した。どうやら転倒したらしく、私の近くに座っていた男性、エヴァ反対派なのか、"この女、全く…"みたいな独り言が聞こえた。
 黄昏2幕は、午後1時音出し。始まっても、あれっと思うほど不慣れな感じだった。まず、ハーゲン役のStephen Milling が、ほとんど歌わない。不調なのか、セーヴしているのか、そのことだけで、舞台が沈んでくる。男声合唱は、まあ普通に聞こえ、この部分の大音量のオケも、オケピットの屋根のせいか、程よい音量になっていた。一番熱気を帯びていたのが、ブリュンヒルデ役の Catherine Foster 。体型も声も迫力を増したようで、2幕の登場以降、怒りに震える金色のドレスまで、凄く効果を出していた。
 3幕のリハーサルは夜7時。これは良かった。1時間半見ているだけで、体力を使い果たした感があったが、帰り道、夕日が背中から照り、体をあたためてくれて気持ちが良かった。Stephen Millingはまだこのプロダクションに慣れていないのか、舞台に出遅れたり、最後、ブリュンヒルデに促され、やっと "Zurueck vom Ring"と言ったどうか、定かではない。ジークフリートの死以降、Catherine Fosterのはきっちり演じ分け、威厳を持った 演技に、役を物にしたという自信が溢れていた。
 翌日は午後1時から、ラインゴルト。始まってすぐ、まだラインの流れが静かなうちに、無駄な騒音を出さないでほしいものだ…。一人心配な歌手が、ファーフナー役のAndreas Hörl。この人もキャリアがある人のようだが、失礼ながら、どうした訳か調子っぱずれ。本番までには、上手くまとめて欲しい。着々と開幕に向け準備が進んでいるのだろう。
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