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ローエングリン II [オペラ(海外)]

 高額チケットであればsuche していると、ほぼ確実に誰かしら売りに来る。しかしリングを見てしまった今、高くても50ユーロまでのチケットしか、買わないと決めた。
 けれども、手持ちの安いチケットを、わざわざ売りにくる人は少ない。一幕は諦めて、ベンチで夕涼みをしながら、漏れてくるファンファーレの音が聞こえた。一幕後の休憩に、もう一度sucheに立つと、何とギャラリー一列目の正装したお兄さんが二人、売りに来た。ありがたくお支払し、念願の席で聴くことができた。噂どおり、歌もオケもとてもクリアに聞こえ、舞台も良く見えて、とても良い席だった。
 ローエングリンといえば、なぜネズミなのか、最後白鳥はどうしたと、多分去年までは、演出に確実にブーイングが出ていたはずだ。しかし、不思議と、今年は一番人気で、舞台の色彩が何より綺麗だと誰もが思うようになった。他の演目の演出が暗いので、相対的順位が上がった訳だ。
 フォークトに対する熱狂的拍手を聞くと、聴衆はやはり美しいものを求めているのではないかと感じる。オルトルート役のラングの絶叫もすさまじく、ネルソンズの音楽も、去年の印象より、熱く激しいところが目立つように感じたのは、天井近くの席のせいだろうか。歌手もコアも皆が堂々として、今年のバイロイトメインはこのプロダクションだぞという自信を感じた。
 フォークトはppで、オケと溶け合う声が美しく、演技にも余裕が出て本当に適役だ。
 初日のローエングリンの新聞記事で、ヘルデンテノールががバイロイトに居ないというコメントがあった。バイロイト音楽祭の不思議の一つだ。

番外
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