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バイロイト音楽祭-タンホイザー② [オペラ(海外)]

 開演前と一幕と二幕の後に10分ほど、舞台セットの説明のような演出がある。ここはヴァルトブルクという名前のエネルギーサイクル工場で、どんな施設かは各装置の役割までプログラムに詳細に書いてある。プログラムは観客全員が見るとは限らないので、幕間に舞台上で演技として内容を解説するのだろう。2幕後には労働者たちのGottesdienst場面で資源をとことん使いきり、リサイクルすることを神に誓っていた。バイロイトでは幕間は全員外に出てドアを閉めてしまうが、この演目では10分間だけは場内を自由に見て回れる。その分ブラウエ・メートヒェンの休憩時間が減ってしまうらしい。
 開演前、ヘンゲルブロックが風邪で降板、代わりにペーター・ティリングが指揮するという説明があった。気が付かなかったが、入口に告知が貼ってあったので、会場からは特に反応はは無かった。
 あの几帳面な演奏は聞く側に緊張感を与えるが、指揮者にとって思うとおりの演奏を貫くことはかないの負担になるのではないかと勝手な想像をしている。初バイロイトで第三チクルスで降板はあまり宜しいことではない。
 指揮者が代わったことにより、整然さに対する追求が緩んだようで、ある意味音楽が自由になったように感じた。例えるなら、ドイツのどこかの劇場で聞いているような気楽さが戻った。
 合唱はとにかく素晴らしい。日本の合唱はもっと上手くなれるはずだと確信した。歌うことに対する親密感がきっと違うのだろう。終演後、指揮者が変更になった壁の配役表がかなりの数むしり取られて行った。(G)
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