SSブログ

びわ湖ホールプロデュースオペラ『神々の黄昏』ライブストリーミング1日目 [映像・放送]

 所属のアマチュアオケの定演が新型ウィルスで中止になり、慌ててヤフオク、オケピでチケットを探し出したら、この公演も中止となってしまった。ただ、ネット中継+DVD発売ということで、家で配信された黄昏を見た。日本が世界に黄昏をネット発信した記念すべき日だ。
 率直な感想として、オケはどうしたのだろうか?歌手はみなさん存分に力を発揮しているように見えたが、オケは何か理由があって練習できなかったのだろうか。舞台として一番まとまっていたのは2幕、ハーゲンの館の合唱の場面などオケの音量が上がるところは、とても良いのだが、オケ単独になると、はまらない、ハモらない音程が目立ち、Hr.が不調だと、全体の出来栄えが左右される。Hr.のアシの音程が合わないのは珍しい。きっと明日は上手くいくだろう。
 マイクの位置が気になった。歌手の声量がとても大きく入っており、3幕のラインの乙女それぞれの声が独唱のように聞こえてしまい驚いた。このホールに行ったことはないし、空席での公演で、音響を利用はどんなものか、オケの楽器ごとの音はクリアながら、全体の音が曇った感じで、響いている感じは伝わって来なかった。
 歌手は皆さんとても上手で満足だったが、ハーゲン役妻屋さんのとき、プロンプターの声がかなりはっきり聞き取れてしまう。全体的にマイクの使い方にに、もう少し改良が必要だろう。
 固定カメラでオペラを観る機会は珍しい。舞台のプロジェクションマッピングは美しく、ナマで見たら、何年前かのMETのRingを思い出すだろう立体感だった。ただ、舞台いっぱいに広がるセットを枠に据えると歌手はとても小さく、表情が全くわからない。固定カメラ一台で映像にできる演出とできない演出とありそうだ。
 舞台演出はト書きに忠実で、ステファニー・ミュターさんのブリュンヒルデは、毅然とした強い
女性像だった。2幕後半、3幕での怒り心頭の歌唱は素晴らしい。久しぶりのフランツは、数年前落ち込んだ後復活しており、裏声がダメで、太い声の方が得意になっていた。
ジークフリート  クリスティアン・フランツ
ブリュンヒルデ  ステファニー・ミュター
アルベリヒ    志村文彦
グンター     石野繁生
ハーゲン     妻屋秀和
グートルーネ   安藤赴美子
ワルトラウテ   谷口睦美
ヴォークリンデ  吉川日奈子
ヴェルグンデ   杉山由紀
フロスヒルデ   小林紗季子
第一のノルン   竹本節子
第二のノルン   金子美香
第三のノルン   髙橋絵理
B0224174-0220-489C-AE83-BF5164013566.jpeg
31E9C1E5-578F-41EE-841C-7128CB7215B7.jpeg
50B6BC9F-EBAE-4CC0-97C7-CA7FD01578D8.jpg.jpeg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽