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長谷川陽子&向山佳絵子 プロデュース・ チェロ・コレクション [コンサート]

 長谷川陽子&向山佳絵子の初共演、「異世代チェロ奏者の交流」という耳慣れない言葉も気になり、久しぶりにチェロアンサンブルを聴きにHakujyu Hallに出かけた。長谷川さんが、若い人と一緒に演奏してみたいというお話で、少し前まで若手女性チェリストといわれていた、お姉さま二人がプロデューサー。バッハへのオマージュとして、 毎回、若手奏者の無伴奏が一曲入る。
 演奏会としてよくまとまっていて、昔よく出会ったチェロの腕自慢大会ではなく、お姉さまを守り立てる後輩たちは、控えめな雰囲気で、気持ち良くお客さんを楽しませる演奏会だった。
 作曲家でピアニストの加藤昌則さんが、終始ニコニコして、4人を気づかい、場の雰囲気を作っていた。加藤さんの新作が、この日の空気を作ったようにも思う。リクライニングシートを売りにしているホールとしては、企画ものの雰囲気づくりも大切にしているのかもしれない。
 やっぱり向山さんは、さりげなく、どんな曲も断トツに上手いと思う。長谷川さんは、今でも可愛らしく、細い身体で筋トレしているだろう努力に共感する。意外にも、女性二人の音の方が、重量感があり、よく歌い、次いで横坂さん、笹沼さんと、長身で一番の若手が最も軽いのは、当世の流行なのだろうか。
長谷川陽子(チェロ) Yoko Hasegawa, violoncello
向山佳絵子(チェロ) Kaeko Mukoyama, violoncello
横坂源(チェロ) Gen Yokosaka, violoncello
笹沼樹(チェロ) Tatsuki Sasanuma, violoncello
加藤昌則(作曲/ピアノ) Masanori Kato, compose/piano
[プログラム]
クレンゲル:即興曲 op.30 [長谷川、笹沼、横坂、向山]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番 ト長調 BWV.1007 [横坂]
加藤昌則:バッハ第1番をモチーフにした委嘱初演 [長谷川、加藤]
ピアッティ:セレナーデ ニ長調 [笹沼、長谷川、加藤]
トーマス=ミフネ:ローエングリンのロリ [向山、横坂、加藤]
ポッパー:レクイエム op.66  [笹沼、横坂、向山、加藤]
ビゼー/山本祐ノ介:カルメン・ファンタジー [向山、横坂、笹沼、長谷川]

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