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ドレスデンシュターツカペレ マーラー9 番 [ドイツ]

 ライプツィヒからドレスデンまで、9オイロチケットで来てみた。1時間40分ととても近いことをに気付いた。今までいつもベルリンから来ていたので、このニ都市間の往復だけが目的で列車に乗ったことは無いと思う。月曜のお昼、REで一応座れたが、満席で息苦しく、若者がマスクせず喋りまくっており、ここではコロナの恐怖を感じる。
 マーラー9番一曲プロで、指揮は次期常任指揮者のダニエレ・ガッティ。
 1階の真ん中へんの席だったのだが、印象に残ったのは、想像と違う、大きなひとつのまとまった響きにだった。音が共鳴しているようで、音色が混ざり、例えば、Vnから多分Obにメロディーが引き継がれても、一つの音に聞こえる。楽器ごとに発せられる微弱音を聞き分けることが、この作品の聴き方の様に思っていたが、今回の席では、全ての音が溶け合って、一つの別の時空の中にいるように聞こえる。これは自分の耳の老化だろうか。弦楽器のソロがあっても突出せず、全体的の響きの中にある感じ。マーラー9番は、音楽と音の境界にある響で、自然界の音、生と死の音、天国の音、神様も声など、人類の営み全てを音に込めたような、不思議な世界で、自然発生する響のようだった。
 ガッティは暗譜だった。最後に棒が降りてからの拍手が早過ぎるだろう。指揮と奏者たちと響を共有していたら、余韻をもっと長く堪能できたのに、いつでも何処にでも、せっかちな聴衆はいるものだ。
 座席は、また今回も空席が沢山あった。ツアーバスも一台しか見かけなかった。
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