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N響-第1954回 定期公演 池袋Aプログラム エッシェンバッハ [コンサート]

 N響を東京芸術劇場で聴いた記憶がなく、ポピュラーなプログラムを落ち着いて聞く、特別な午後となった。コンマスのマロ先生が醸し出す雰囲気は、いかにも前世代のN響で、私にとっては懐かしい。前半のアンコールが終わると瞬時に立ちあがり、舞台袖に戻ろうとする姿は、相変わらずだった。
 ホールは満席で、指揮者に対する敬意の拍手がものすごい。エッシェンバッハは昔ピアノを聴いていて、指揮者としてもルバートが気になり、あまり好きではなかった。でも何年ぶりかで聴くと、すっかり変わって、音楽が流れ、心地よく、気になることは何もなかった。多分こちらも変化したのだろう。
 https://gruen.blog.ss-blog.jp/2008-04-05-2
さらさら進みながらメリハリのあるベト7は、爽やかだった。フルートのカラパノス 氏とは度々共演しているそうで、フルートは、モーツアルトの旋律を、多彩に音色を変えながらなめらかに演奏し、全く音が途切れず素晴らしかった。あんな小さな音をよく美しく吹けるものだ。指揮者とソリスト二人の目指す音楽には共感する。アンコールでは、カラパノス 氏が、自然界のすべての音を表現できるのではないかというほど、美しい音の世界を披露してくれた。
 最後、オーケストラがはけても拍手が鳴り止まなず、エッシェンバッハがコンマスを連れて、再度舞台に登場し、熱烈な観客の思いに応えてくれた。エッシェンバッハ 82歳、先週聴いたヤノフスキーは83歳、共にまだまだ活躍して頂きたいマエストロだ。
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
フルート:スタティス・カラパノス
ドヴォルザーク/序曲「謝肉祭」作品92
モーツァルト/フルート協奏曲 第1番 ト長調 K. 313
ベートーヴェン/交響曲 第7番 イ長調 作品92
【前半アンコール曲】久石 譲/となりのトトロから「風のとおり道」、ドビュッシー/パンの笛(シランクス)(フルート独奏/スタティス・カラパノス)
コンサートマスター:篠崎史紀
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