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パリ管弦楽団-エッシェンバッハ [コンサート]

 4月3日ムジークフェライン。エッシェンバッハの特徴がフランスらしさを邪魔しているのは毎度のこと。氏の音楽は若い頃のピアノ演奏がそうだったように、音楽を途切れさすというか、立ち止まってルバートする感じがあり、ラ・ヴルァスについては、終わり近くにものすごくテンポアップするのを知っていた。(去年の日本公演)
 緩やかなつかみ所の無い風みたいに、フランス風のうねりがラヴェルの魅力なのに、小さく刻んで作為的に演奏するのはどんなものだろうか。
 後半、指揮者の譜面台は片付けられ、小太鼓の前にきっちりと音を拾うべく、小さなマイクが立てられた。天井からは何本もマイクが下がっているが、いつも録音用に用意されているのだろうか。
 今日の席は舞台横のバルコーン、舞台が少し見えて、この前よりずっと音がクリアーに聞こえた。
 ラ・ヴァルスについては、1月にオケで弾いたばかりだったので、舞台を覗き込んで気になるところのフィンガリングをチェックした。
 このホールは迷路のようになっていて、2階の舞台近くの席までたどり着くのが、慣れるまで大変だ。途中に貴賓席用の控え室や特別な階段もあるようで、その前を通って、奥まで行ってよいのか躊躇してしまった。
 ボレロはまるでアンコールのように、皆熱狂した。この曲は指揮者があれこれ指示するものでもないだろう。管楽器のソリストにお任せで、各々楽しそうに演奏していた。
 パリではこれだけまとめて、ラヴェルを演奏してもらえない。小出しにプログラムに入れるのだ。でも、出張サービスとなるとお得意の曲を披露してくれるのだろう。ダフクロも勿論良かったが、できれば、違う指揮者で聴きたかった。(G)

Ma mere l´oye". Cinq Pieces Enfantines ("Meine Mutter, die Gans")
-------- Pause --------
"La Valse". Poeme choregraphique pour Orchestre
"Daphnis et Chloe". Suite Nr. 2
"Bolero"
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