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オミクロン株出現、渡独見送る [ドイツ]

 最後にドイツに行ったのが、2019年6月BDLOへの参加で、その年はバイロイトに行っていないし、既に2年以上経ってしまった。2022年1月のベルリンドイチェオパー、ヘアハイムの新演出リング(トンネルリングの次)がチクルス上演されることを知る。秋になりコロナも下火になってきたようで、お正月に行けたらいいなという程度の気持ちでチケット手配に動いた。
 結果的に、オミクロン株の出現と、日本の水際対策の厳しさによる帰国時の隔離期間の長さのため、旅は見送ったが、ベルリンのチケットのキャンセルがあまりにスムーズだったことに驚き、改めて、ドイツは文化国家、ベルリンは文化都市だと尊敬する気持ちが高まった。今回は連れ合いの勧めによる冒険計画なのだが、キャンセル業務でのドイツ人とのメールや電話での交信や、ベルリンの友人たちとのやり取りが、意外にも久しぶりにドイツを身近に感じる機会となった。その辺の経緯を一応備忘録的に。
 また、コロナ禍で迷惑かけぬよう、今回はホテルを予約したが、ラテン系の友人が、いつものように自分の家へ泊まれと言ってくれた。自分はブースター接種も終え、もし私が感染して、帰国出来なくても、自分は今在宅勤務なので、ここに居て構わないと。何と気の大きいことか。一方で、北欧系の友人は、ワクチン未接種だから、コンサートには行かれないが、自分は元気だと言う。
・ベルリンドイチェオパー
 9/23 9:00~ネット発売、日本時間では秋分の日16時、時報を見ながらアクセスしたが、申し込み殺到で支払い途中ですぐネットが止まった。少しして仕方なく別の席を買おうとしたが、今度は支払いまで来てクレジットカードが使えず、カード会社に電話してセキュリティーを下げてもらった。海外のチケット購入はコロナ禍もあり警戒厳重だ。このひと手間は結構大事で、過去にも、電話対応のみのチケット購入時、カード会社に連絡しておいたので、日本人でクレジットカードを使えたのは、今日あなたが初めてだと言われたことがある。
 ベルリンドイチェオパーにやっと電話が通じたのが17時すぎで、最初の確保済みチケットを17:14購入完了した。この騒ぎで参加しているアマオケの練習には1時間半の大遅刻。※12/29払い戻し完了
 売り出し日に完売したリングチクルスだったが、日本時間1/5早朝、ネット上でチケットサイトを見ていると、残り3公演には大量の空席があった。その数時間後、ラインゴルト3人の歌手が感染し隔離に入ったため、ローゲ、エルダ、ラインの乙女が交代になったことを知った。それでも、チクルス公演はやり切った。
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CBB0AF21-E868-48F9-9994-F580CB36E68F.jpeg・ベルリンフィルハーモニー
1)10/10 現地11時~発売 またまたオケの練習があり、その日は埼玉県内のJRが軒並み止まったので、東武と丸の内線で荻窪へ。18時オケ練習の冒頭でスマホからトライするも、順番待ち番号が出て、接続できず時間切れで一旦諦め。練習後、帰りの電車の中で21:17購入(1/6バレンボイム)
2)ペトレンコ:ジルベスターは高価なのでやめて1/12公演を購入 10/29
3)12/22ベルリンフィルよりメールあり。2回接種か完治のEUデジタルPass、48H以内PCR陰性、24H以内抗体検査の何れか、+FFP2マスク着用、これらの条件に適応しない場合、チケットを払い戻すとキャンセルフォーマット送付されて来た。さすが手回しが良い。特に理由を書く欄は無かったので、12/25キャンセル、返金を求めずクーポンにした。当面1/7公演分まで対応、申し込み期限12/28
4)年が明け1/5こちらから、1/12キャンセル依頼し、同様にすんなり了解された。
・ベルリンシュターツカペレ 1/1英雄の生涯を10/2に購入、12/24メールすると、キャンセルフォーマットの返信、12/27クーポンにした。
・ベルリナーアンサンブル 10/26に購入
 12/23メールしキャンセルポリシーを打診。キャンセル手数料は2,5ユーロ、名義書き換えはOKとのことで、12/28友人名に変更。
 この劇場の名物「三文オペラ」、コスキーの新演出で、名義変更直後ニューヨークタイムズが”The Best Theater in Europe in 2021”を受賞したと報じた。
・航空券(ルフトハンザ)
 10/28に、往路12/30羽田~フランクフルト~ベルリン、復路1/14ベルリン~フランクフルト~1/15羽田、ANAと共同運航便を購入。購入当時、帰国時の日本の水際対策が、3日間のホテル待機、14日間まで自宅待機、公共輸送機関は使えないという条件だったので、連れ合いに羽田まで迎えに来てもらうべく、土曜羽田着の日程にした。
 11/30ANAからメール 日本発着11/30~12/31の全便キャンセル無料、11/30外国人入国拒否にともなう措置
 12/15 LHから帰国便の1H45遅れのメールが届き、1.変更を受け入れる2.延期する3.キャンセルを12/24までに返事せよとのこと。
 電話1.ベルリン発も1H遅らせ、次の便に変更できることを確認
 電話2.キャンセルは24時間前まで可能とのことだったが、先のメールに返事しなかったら、12/24にキャンセル手数料を差し引いた額で自動キャンセルされた。ANAなら手数料無料だったのに、今後は気をつけよう。これを機に現地音楽チケットキャンセルを開始した。
・ゼンパーオパー
 ドレスデンは感染拡大し、1月以降のチケット発売予定が10/21から11/25に延期、その後また延期と、結局発売予定が年内発売されず。予約したホテル(Ibis系)からもビジネス以外の宿泊は延期の勧めメールが来た。
 ゼンパーは、ジルベスターはティーレマン、年明けはフォークトとニュルントの死の都、バイロイト歌手5人出演のタンホイザーと期待公演ばかりだったが、全部中止となった。
・ライプツッヒ
 年明け2日に座付き歌手中心だがマイスタージンガーと、ベルリン・リングチクルスの合間を縫って、この前新国マイスタージンガーに出たヴィンケのトリスタンがあったが、これも全部中止。
 6月のワーグナー全作品上演は大丈夫だろうか?

*12/28以降ベルリンでは、2Gに48H以内PCR、または24H以内抗体検査が追加された。G2+
2G-Regel: Die 2G stehen für vollständig geimpft oder genesen.
*日本と違い、劇場入り口で、デジタルPassの本人確認があるため、チケットの名義は大事。(他人のチケットでは入場できない。)

 宿を提供してくれている15年来の友人であるアルゼンチン人は、年末は暇らしく大いに乗り気だった。ドイツに入国するのはワクチンパスポートさえ持っていれば他の条件は無く、本当に簡単なのだが、日本帰国時の水際対策が厳しく、ドイツ出国72時間前までのPCR検査の陰性証明が必要だと言ったら、「PCR検査なんてその辺の道っ端でいくらでもやっている。」「何ならベルリンで3回目のワクチンを接種したら?」と楽観的だ。勿論、日本に入国するときのPCR検査は道端ではできない正式のものが必要。
 北欧出身の日本大好きバイオリン教師は、ワクチン接種は1度もしていないが、至って元気で、楽器は用意しておくからアンサンブルやらないかと、12月初めの時点では、全く深刻さは感じられなかった。
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