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モルゴーア・クァルテット第52回定期演奏会 [コンサート]

 今回はクラシックの曲は演奏されない。
 田中カレンさんの曲は約10分間強烈な刻みの連続で、メタル・ロックのエネルギーを表現しているという。力を使い果たし、演奏後10分休憩を入れても、筋肉痛は回復するのだろうか。演奏後の荒井先生のお話によると、時差のあるロス在住の作曲者に、オンラインでレッスンを受けたそうだ。(どうも日本は夜明け前の時間帯だったような、ご苦労された話だった)聴いた印象としては、規則正しいリズムがちょっとボレロを連想させる。
 アンドリーセンは2021年7月に亡くなったばかり。前半はジャズのリズム、後半は普通のリズムになる。本来、PAにつないで演奏する曲だったそうだ。
 キメラは2015年横浜みなとみらいホール委嘱作品で、モルゴーアが初演したとのこと。狭間美帆さんは、ジャズの方。いい感じたった。
 長生淳氏が来場されており、演奏後客席からステージに呼ばれ、喝采を浴びた。作品中にレッド・ツェッペリンの音楽がたくさん潜んでおり、知っている人にはたまらないらしい。例えば私たちがロマン派以降の音楽全般でヴァーグナーの響きや旋律に体が反応するようなものだろうか。1998年にディストラクショウンというアルバムを出しているが、当日録音は何回かに分けて行われたため、全曲通して本番で演奏するのは初めてとのこと。驚いた。
 ものすごいエネルギーを絞り出す祭礼のような、4人の集中力に圧倒された演奏会だった。
 2023年は活動開始30周年になるので、1月定演でショスタコーヴィチ、6月定演でロックの演奏を計画しているとのこと。
田中カレン:メタル・ストリングス
アンドリーセン:死へ向かって
狭間美帆:キメラ
長生淳:レッド・ツェッペリンに導かれて

弦楽四重奏:モルゴーア・クァルテット
ヴァイオリン:荒井英治、戸澤哲夫
ヴィオラ:小野富士
チェロ:藤森亮一
東京文化会館小ホール
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