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「ことばを活かすものはなに?」- 日本語とドイツ語の最近の変遷について [講演会]

 ドイツ語と日本語のここ10年の言葉の変遷について、東京ドイツ文化センターで、シンポジウムがあった。
 言葉を変化させるのは、若者のアイデンティティーの主張が一要因であること、また英語を取り込んだ造語が目立つことは、両国共通。ドイツでは、1970年以降の移民で国籍を得た系統が、20%近いらしい。その影響で、母国語とドイツ語が混ざった新語も生まれていると。またドイツに溶け込みたいという思いと、祖国のアイデンティティーの混ざった状態とも考えられる。これは、文法の乱れも引き起こしている。前置詞、冠詞の抜け落ち、時制の混乱、母国語アクセントの特徴が目立つ。
 日本は、若者へのスマホ浸透から、言葉が絵文字になり、そこからさらに連想できる別の言葉が発生したり、地域的に離れており、混じり合うはずの無い方言が、ネット上で混ざったり、方言をアクセサリーのように楽しむこともある。また、終助詞の後に着く「ぴょ~ん」などは、話し手キャラクターを重視するもので、これは昔から、日本語にあるものに似ている。例えば、知らんわい、知らんわ、知らんばい、などの語尾は、全て自分を表す。日本語は自分を指す言葉が色々あるのは、キャラクターを大切にしてきたからとも言える。
 こんな感じの話が、印象に残ったが、言語と方言の区別は難しいようだ。 講演-アイヒンガー教授、定延利之教授 パネルディスカッション 司会者
http://www.goethe.de/ins/jp/ja/tok/ver.cfm?fuseaction=events.detail&event_id=20513101DSC09583.JPGDSC09584.JPG
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