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ワーグナーと脳の働き/ Hugo Wolf編曲 [コンサート]

 バイロイト友の会の企画で、Prof.Dr.Heimut Reuter が"ワーグナーと脳に"ついて、30分ほど講演し、その後19cの Hugo Wolf編曲による、マイスタージンガーとヴァルキューレのピアノ曲を、Ana-Marija Markovina が演奏した。
 日本でも、昨今、ある刺激に対する、脳の反応を画像や数値で示す実験結果がテレビ番組などで話題になっている。まさにワーグナーという刺激に対する反応を研究している学者で、まだ出版物などは、無いそうだ。
 音楽を聞かなくても、ワーグナーやコジマの絵、ノイシュヴァンシュタインの写真を見せるなど、現代人には、ワーグナーにまつわる多様な刺激があり、ワーグナーという人物認識は、同時代の人とは違う。
 音楽を聴かせると大脳の側坐核(そくざかく、英: Nucleus accumbens, NAcc)が反応することは確かめられているとのことだ。ワーグナーで脳を刺激すると頭の働きが良くなると、笑いを誘っていた。思うに、この導入話は、快楽中枢に関係するという、一般的な嗜好と同じで、日本では、ワーグナー好きという被験者を集めること自体が難しいので、是非ドイツで、ワーグナーが引き起こす脳の働きを解明してもらいたいものだ。
 Hugo Wolf の編曲は、とても主観的で、気に入った。オーケストラの編曲は公明正大で形式や理論を重んじるような気がするが、ピアノだと、何度でも美しいメロディが繰り返され、ああ通り過ぎてしまったという、物足りなさはなく、不自然に聞こえる転調も一瞬のこと、しつこく繰り返される、熱狂的ファンの編曲は、ありがたい。リストを始め、古今東西の、ピアノの名編曲を集めたCDもあるようなので、聞いてみようかと思う。
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