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バイロイト音楽祭―さまよえるオランダ人(初日) [オペラ(海外)]

 プレミエのチケットを持っている時に、赤絨毯の見物人になるのは、これで最後にしようと思う。今年は一列目の場所を取れたのに、非常識な東洋人学生グループ(日本人ではない)が、無理やり手すりを掴んで、体を隙間に入れてくるという力技に抵抗せねばならなかった。失礼だから手を放してと言っても無駄で、食い込んで来る手が二本になり、後ろから押され、肋骨が痛くなり、もう懲りた。
 オランダ人の座席は、パルケットの一番上の扉で端の方の席だったので、オケがかなり響いて、大きく聞こえた。歌が消されてしまう席があるのを体験し、値段にはそれなりの理由があると、納得した。
 新しく変わったと感じたところは、二幕の女性合唱のテンポを落とし、僅かな乱れも起きないよう、しっかりコントロールしたことと、二幕、三幕の、コーラス場面で、女の子や水夫という庶民の歌声を、オペレッタのような弾む音楽にしたような印象を受けた。勿論、イタオペのような、とてもロマンチックで美しいところに、さらに新しい要素が加わったような感じがした。
 先般のLiebesverbot が好評だったので、ちょっとやってみたのか、映画館で放映されるので、本当に美しい音を伝えるより、楽しい雰囲気を演出したのかな、など想像をめぐらすが、私としては、その日、その時提供された音楽を、素直に受け入れたい。(G)
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