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Das Rheingold 初日 [オペラ(海外)]

 Das Rheingold 初日、3枚のラインゴルトと2枚のジークフリートのチケットが出て、三番目の私は、ラインゴルトのみゲット、そそくさとその場を離れてしまったが、その後かなりの人がチケットを戻しにきて、チクルスを揃えた人もいたという。やはり、本番まで突入できる服装で、チケット争奪戦に参加せねばいけない。一番のフランス人は、朝6時、二番目のドイツ人は9時ごろ、私は10時に並び、15時半の窓口が開く時までに来たのは10人程度だった。
 席は、Mittelloge2列目に、3人並んで座り、その隣に、日本人の指揮者が見えた。この席、寸前に来たんじゃないのというようなことを言われた。
 ロジェは、パルケットより、少し音が籠るのではないかと思う。当然ながら、ギャラリー席より、音量は小さく聞こえる。でも、ペトレンコの音は黄昏の印象と同じくとても明るく軽やかだった。黄昏で、ひとつだけ気になる、音階をかけ上がるパッセージが、初めてだと感じたのだが、ラインゴルトでは、至るところに現れ、そういえば、モーツァルトでこのかけ上がる感じを良く聞いたのだと思い出した。
 ワーグナーが軽快とは何事ぞという意見もあると思うが、ペトレンコの軽快さは、よくあるスキップのリズムでなく、本当に綿密で厳正なのに軽く、しかも音が透明で明るいのが特長だと思う。やっぱり、人柄なのだろうか。巨人族のあたりは、もっと重い方が普通だと思うが、この演出に、重たい音楽は合わないと思う。
 新聞に出ていた、金色に輝く4名の立派な方々の顔は、出てこなかった。ほとんど、モーテルの一室で起こっていることを、カメラでスクリーンに投影する手法。あんな狭いところに、あえて、全員押し込んで、カメラを回すなら、余分なセットを省略しても、実際に動く人間を見せたらいいのではないかという気もするが、あのような、普通のセットもノスタルジーがあって良いのかもしれない。カメラを使う演出はどこかのパルジファルだったか、見たような気がする。黄昏も、何ヵ所は、大写しでスクリーンを使う場面はあり、それは特に違和感がなかった。ラインのプールも、使い方は違うが、シュトゥトゥガルトを連想する。
 カーテンコールで、なかなか指揮者が出て来なかった。ただ着替えにてまどっていただけならよいけれど、オケの皆さんのおかげですという、ジェスチャーで、胸を押さえていた。当日券に並んだ左右の男性は、ブラボーを叫び続けていた。指揮者の先生から、お疲れ様でしたと言われてしまったが、お気に召さなかったのだろうか。
 歌手が目立たない舞台という気もするが、ヴォータン役のコッホは、ちょっと弱い感じで、ファーゾルト役のグロイスベックが、タンホイザーのヘルマン方伯を聴いて以来、よい印象で聴いている。プログラムはチクルスで一冊。
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