SSブログ

バイロイト音楽祭―Götterdämmerungゲネプロ [オペラ(海外)]

 席が一番上のギャラリー4列目なので、細かい音の粒は聞き取れないが、響きがとても明るく、軽やかで、あちらこちらにぱっと花が咲くような、一小節ずつ十分考えて尽くされた音楽だと感じた。 音楽が物語ってくれるので、つい目を閉じて音楽に集中したくなる。ペトレンコの指揮は、ベルリンのコミシェオパーでも、どんな舞台演出であっても、気にならないほど、いつも音楽の方が優っていたが、バイロイトでも、同じ印象だった。ティレーマンのようなうねりとは違い、さらさらといつも浅瀬を流れているような気分を保ちながら、深い淵が頻繁にやってくる。物凄く丁寧な演奏なので、この音楽を特に好きでない人には、苦行になるかもしれない。暑かったせいもあるが、1幕の間に、ギャラリー席から、3人バタバタと出ていき、幕が進むごとに、空席が増えた。
 主役の二人にはもう少し要求したい気がするが、他のノルンや、ヴァルトラウネ、ギービヒ一族、合唱も皆良かった。演出は、廻り舞台だが特に音はたてない(最上階までは聞こえなかった)ので、音楽を邪魔することはないが、個人的に動く映像にはどうしても気をとられてしまうので、目をつぶって音楽の方を聴いた。
 バイロイトで初めてリングを聴いた貴重な体験だったが、やはり、全曲聴いてみたい。できればパルケットで。
 舞台装置はシュトゥトゥガルトをちょっと、連想してしまう感じ。(G)
DSC03629.JPGDSC03627.JPGDSC03628.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0