SSブログ

新国立劇場ータンホイザー2013 [オペラ(国内)]

 新国立劇場タンホイザーの再演を見て、2007年のプレミエ時の印象が増幅され、これなら演奏会形式の方が想像力も働き、聴く側の気持ちが高まるのではないかと改めて思う。題名役は風邪気味だという話は聞いていたが、なるほど、時々咳をしていたようだ。でも思ったより、良かったと私は思う。
 カーテンコールでアナセンにブ~を叫んだ人もいたが、私は、表情豊かな声で、あの動きの少ない演出の中で、演技が上手く、2幕の改心する場面も、3幕のローマ語りも、迫力系でなく、どちらかと言えば、繊細に、人間の心の叫びを表現できたのではないかと思う。一方、私の好みだが、ローマ帰りの巡礼合唱は、天上の声でなく、長旅の苦しみと恩寵の喜びを、不揃いながら生身の人間らしい声で聴かせて欲しいなと希望する派だ。
 オケは、思ったより音楽にメリハリがあり、目指すところは伝わってきた。でも管楽器はやっぱり残念なところが気になる。トリンクスは2008年に、ザールブリュッケンで、ローエングリンを聴いていて、当時の印象は悪くなかった。
 公演への期待値が2007年より下がっているので、理想の演奏を頭に思い描きながら、心は穏やかに鑑賞できた。(G)
DSC02201.JPG
DSC02199.JPG
DSC02200.JPG
エスカレーター新設とか
DSC02205.JPG
DSC02208.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0