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Mickischの怪我 [ドイツ]

 Stefan Mickischは毎年バイロイト音楽祭の期間中、当日の演目をピアノで弾き、面白い解説をする、現地では誰もが知るイヴェントだ。でも、私が知ったのは去年のことで、以前ウィーンでリエンツィの解説を聞いた時には、そんな人とは知らなかったが、すごく面白く、他の曲も聞いてみたいと思っていた。去年、その人だと知りつつも聞けなかったので、今年こそ全曲制覇するつもりだった。ところが、どうやら手を怪我したらしく、一度もライヴ演奏はせず、いつもの教会で、同じ時刻にその日の演目のCDを流している。
 お話と演奏のライヴ録音らしいので、一応覗いてみると、幕の向こうは祭壇なのだろうか、手前にワーグナーの胸像と、ミキッシュの写真があり、ちょっと言いにくいが、妙な感じがする。入場は無料で、入口でCDの販売をしている。
 トリスタンとタンホイザーを聞いたが、途中で他の作品も弾くので、また次も来たくなる。Mikischがすごいのか、Wagnerが凄いのか、CDでも気持ちが高ぶってくる。(G)
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