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マイニンゲン歌劇場-恋愛禁制 [オペラ(海外)]

 マイニンゲンで恋愛禁制を観て、これでワーグナの妖精以降の全作品を、一応生で体験したことになる。ここでのdas Liebesverbot はシェークスピアのMass fuer Massをワーグナーがオペラにしたという扱いで上演されている。
 小さなオケで、チェロは4人、田舎の楽隊みたいなところが、この作品を初体験するには、むしろ適していたと思う。マイニンゲンに来たのは3回目で、やっぱり好きなんだと思う。どんなに道のりが遠くても来てしまう、魅力ある町だ。
 イタリアぽいブンチャカチャッチャの音楽に乗せて、テノールにドイツ語で歌わせてしまうのが楽しい。打楽器も効果的で、音楽として楽しめると思う。今日の指揮者は女性Elisa Gogou。
 舞台は、場面通りすっきりと、回り舞台と上下の空間移動で進んでいった。一つ気になったのは、舞台が回りながら歌うと、合唱がオケと大きくずれる。舞台裏に合唱指揮者がいるのか、モニターなのか、距離感の問題か、ここは改善して欲しい。或いは、アシスタントの指揮者だったからということもあるかもしれない。特に音楽に起伏があったわけではないが、音程、リズム、テンポを束ねて、収束へ導いた美しい指揮者だった。
 演出は、ワーグナーの政治参加意欲みたいなものが見えて、シェークスピアの中の人物像を越えて描いた、強い女性イザベラの救済を感じ取れる方向だなと思った。しかし、幕切れは、ショッキングだ。人が死なない話なのに、どうしてまたここでも殺人が起こるのか。意図するところは、プログラムに載っていたが、観客の入りが今一つの訳は、ここにあるのかもしれない。(G)
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