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ミュンヘン国際音楽コンクール チェロ部門本選(ARD Musikwettbewerb ) [チェロ]

 本選から一夜明け、スタバでネットにつなぎ結果を見た。一位がドイツ人のユリアン、二位が横坂さん、三位がトリスタンだった。
http://www.br-online.de/br-klassik/ard-musikwettbewerb/teilnehmer-cello-2010-ID1277986369006.xml
 やはり、コンクールで優勝するのは華のある人なのだ。昨日3人の経歴を読んで、優勝したユリアンは以前Riviniusというこのコンクールで優勝した有名な先生についていたことを知った。既にドイツでは有名なのだろう。弾き方もかっこよく、実際目を閉じて聴くと音が変わるわけではないのに、視覚的パフォーマンスで音楽が変化するように感じるのが不思議だ。
 二位は横坂さん。演奏後、前列のドイツ人が話していたのが聞こえたのだが、確かに上手だが、音がざらついていて、音色はユリアンの方が美しいと批評していた。的を得ていると思う。この二人は視覚的にも聴衆にアピールできる演奏家だ。
 トリスタンは経歴を見ると、シュトゥットガルトのSWRでもエキストラで弾いており、室内楽ではソリストとして活躍しているらしい。この丹精で、美しい表現は室内楽の方があっているかもしれない。3楽章が始まり、A線の音程が若干下がってきて、どうするのかと思ったら、一瞬の休符の間にアジャスタを回した。普通ならオケのみの部分が来るまでそのまま弾き続けると思うのだが、こういう神経質なところは、コンクールに向かないのかもしれない。完璧を目指すが故のことだろうが、完全に私にとっては音楽が途切れたような、息を飲む瞬間だった。彼はこれからどんな道を進むのだろう。
 本選を聴いて、コンクールの相場みたいなものが何となく分かったような気がする。やはり大勢の聴衆に受け入れられ、売れる演奏家が求められているのかもしれない。次のチェロ部門は2014年、どんな人が登場するのだろう、楽しみだ。(G)
Herkulessaal.jpg
舞台.jpg
聴衆賞の投票券
聴衆の投票.jpg
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コメント 3

はやし

はじめまして!
BRSOでチェロを弾いているお友達から、ファイナルコンサートのネット中継があるよ! と教えてもらっていたのですが、その時間に起きれずに見逃してしまいました。
友達も伴奏してたんで残念でした。。。

木曜から4カ月ぶりにミュンヘン訪問します。
こちらとかなり気温が違うんで、服の用意が大変です。
by はやし (2010-09-13 13:29) 

Gruen

はやし様
コメントいただき、どうもありがとうございます。海外でコンクールを聴いたのは初めてでしたので、オケの方々のソリストに対する優しいまなざしや、互いのアイコンタクトにも感動しました。
秋深まるミュンヘン、2010/11年シーズン開幕ですね・・・
by Gruen (2010-09-15 06:46) 

はやし

お返事、ありがとうございます。
BRは私も大好きなオケなんです。
今回はラトルが振るってのも、興味津津です。
それでは行って参ります。


by はやし (2010-09-15 13:05) 

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