SSブログ

ウィーンで空き巣 [オーストリア]

 生涯二度と経験したくない場面に遭遇した。昨日夕方4時半ごろ一人で家にいたときに、空き巣がやってきて、ドアをこじ開けて、中に入ってきた。
 ことの始まりは夕方4時ごろ、電話が三回かかってきて、かなり長く呼び出し音がなっていた。その後、ドアの呼び鈴が鳴り、何か急用の人かとは思ったが、別に出る必要もないと思い部屋にいた。
 そのうち、鍵を開ける音がしたが、家主の会社の人か誰かが何か取りに来たと思い、挨拶に出るころあいを見計らっていた。すると、かなり大きな音がして、外気が入ってきた感じがした。まさか、泥棒・・・とこのとき初めて、恐怖が襲ってきた。
 部屋から出るべきか迷っているうちに、空き巣の方がドアを開けて、入ってきた。そして、私と目が合うなり、一目散に階段を駆け下りていった。
 動揺していたせいか、家主の携帯とうまくつながらず、学校に電話して、事情を説明し、連絡してもらった。
 5時半近くになり、家主と友達が帰ってきて、私を抱きしめてくれて、怖かったでしょう。あなたが家に居てくれてよかった。あなたは幸運の女神よというようなことを言われた。
 その後警官が二人きて、またしばらくすると刑事が来て、ドアの指紋を取っていった。何度も状況を説明した。犯人の人相を聞かれ、写真を見れば分かるかと聞かれた。
 アラブ系の普通の体格の男だった。泥棒は何語を話していたかと聞かれ、そんなにはっきり聞き取れなかったが、一昨日の晩、家主も妙な外国人から電話がかかってきたと説明していた。ここは夜しか人がいないので、狙われたのだろう。
 実は4年前にも空き巣に入られたそうだ。その時はご主人が寝室で寝ており、耳が悪くて、何も聞えなかったそうだ。ラップトップのパソコンを盗まれ、キッチンの隣の部屋をかきまわされ、寝室にきてご主人の姿を見て、逃げ出したそうだが、その後ご主人が目覚めて、ドアが空いているのに気付き、奥さんが帰ってきたと勘違いしたという。
 さすがに、外出する気力を失ったが、自分も仕事に戻るので、家主に気分転換してきたらと勧められ、ちょうど日本から来たアマオケ「マウントあさま合奏団」をムジークフェラインの小ホールへ聴きに言った。
 帰ってきてみたら、家主がお友達としみじみワインを飲んでおり、私も誘われて、ご馳走になった。これでゆっくり眠れるだろうとまた、お礼を言われた。
 今日学校でこの話をしたら、ウィーンでは空き巣が多いとのこと。もし日本だったら、命も狙われかねないと言ったら、ウィーンは大丈夫だそうだ。
 しかし、やはり怖かった。壊れたドアを見たら体が震えて、うまく携帯電話が使えなかった。(G)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1