SSブログ

日本ワーグナー協会-アルフォンス・エーベルツ&蔵野蘭子~歌とお話~ [オペラ(国内)]

 新国・魔弾の射手マックス役で出演中のアルフォンス・エーベルツ氏が、協会の例会でトークと歌を披露した。
 蔵野欄子さんのご紹介とのこと、友人とオペラを見に行く時、友人の子供を預かってもらった縁だと言うので、どういうことかと思ったら、後の方で氏の奥様は日本人歌手という話だった。もう結婚25年、子供ふたりは日本語ペラペラだそうで、プライベートでの来日は多い。
 ボン大学で数学と経済学を専攻、音楽は子供の頃から好きだったが、ボン・オペラのコーラスの試験を通ったのが26才という遅咲きだ。以外と小声で早口に喋り、インテリ風の印象。
 ワーグナーのテノール役は殆どやっているが、一番疲れるが気分が良いのがジークフリート、印象深いのがバイロイトのパルジファルだそうだ。
 蔵野さんとふたりで(というかこの曲の場合はひとりずつ)ヴァルキューレ1幕、例のヴェルゼ~から後を、予定外で20分以上かけ最後まで全部歌ってくれた。
 さすがの迫力、圧倒された。蔵野さんは、ご自身でも言っておられたが、例え自宅での練習でも歌い出すと役になり切ってしまう、クールになれないとのことで、素晴らしかった。(もちろんエーベルツ氏も、氏はさらにアンコールで黄昏のジークフリートの死の部分)
 その他は、新国立劇場のバイロイトと似た効率的なプロ-ベの進行を絶賛、自分の好きなタイプの指揮者はとの質問には、歌手、作品、作曲家に奉仕する、ドイツの伝統的なカペルマイスタータイプ、例えばペーター・シュナイダーを挙げていた。逆に歌手をただ声を出す楽器のように扱う指揮者は多いが、歌手は人物像を創り上げるのが仕事だ、と真面目な返答。大変興味深かった。(B)
DSC00802.JPG
DSC00811.JPG
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0