Cafe Landtman

　昼食のご招待ばかりでなく、夕方は家主と友人の女性が、歴史的に有名な一流カフェLandtmanに連れて行ってくれた。
　５時に出たが、小雨模様だったので、お友達が車から紅白のゴルフ場にあるようなぼろぼろの傘を出し、なぜこんなに壊れているの？と笑いながら、ぶらぶら歩いた。帰宅は８時少し前だが、まだ明るかった。
　町の中心シュテファンドーム、王宮を通って、ブルクテアターに出ると、向かいに有名なカフェラントマンがある。コーヒーとケーキを平らげ、３人とも幸せな気分になった。
　二人はめったにカフェには行かないそうだ。家主の方は買い物ついでなど、ごくたまに行く程度という。確かに働いていたら、カフェなどで寛ぐ時間は無いだろう。
　友人のおばさまの方に、日本にもカフェがあるのかと尋ねられ、こういう風に、家に居るようにのんびりくつろぐカフェ文化はないと話した。
　超一流カフェのウェイターは男性だけだと説明してくれた。ウィーンの発音を聞き取るには難儀するが、お友達の話は結構愉快で、ここの長老ウェイターのことを、昔はもっとしゃんとしてたのに、ず～と働いて、背中があんなに丸くなってしまったなどとと言っていた。
　イタリアには行ったことがあるかと尋ねられ、一晩だけミラノに泊まったというと、是非ヴェネチアへ行けと言われた。ルッカに友達がいてと話し始めると、二人が声を揃えて、Ah･･･と。ルッカは素晴らしいから是非行けとのことだった。
　帰りは古い城壁の跡をたどって、Schottenkirche、Hoher Markt、旧大学のJesuskircheを見て、Stubentorに戻ってきた。これでウィーン１区は完璧だそうだ。
　家主も一度は町を案内するつもりで、待っていてくれたのだった。いつも出掛けていて、何だか申し訳ないことをしたようだ。人の愛情に触れ、ほっとする心満たされる午後だった。今週は音楽会を調整して、一度私も夕食を作る約束をした。（Ｇ）
↓オットーワーグナーの建築だと二人が言うが、地球の歩き方にはアドルフ・ロース作とある。現在は銀行になっている。

Hoher Marktにある時計。昼の１２時にいろいろ回るとのこと。Hoher Marktには、ウィーンで一番美味しい立ち食いのWurstがあると教えてもらった。

ブルクテアターの横顔

カフェ　ラントマン

ラントマン内部
Torte三種

Kaffee三種