昼食②

　その後、以前ここから私と同じ語学学校にに通っていて、今は家主の会社で働いている、ウィーンに来て４年たつモロッコの若者も加わり、仲のよい友人と４人での食事となった。彼はイスラム教なので、今日の料理はラム。柔らかくて美味しかった。
　家主は、モロッコの彼のところへ毎年行っていることが判明。彼に対しても、まくし立てるような早口な口調で話している。まあ、これが普通なのだろう、大阪人のような、元気なおばさんなのだろう。
　食事のとき友達に、私のことを毎晩音楽会に出かけるのよと言うので、さあ来たぞとばかり、説明した。２０年以上もアマチュアオケで弾いているし、夫もチェロを弾くし、音楽が好きなんです。許して下さいとおどけて言ったら、分かってくれたようだ。
　食後のお茶は隣の部屋に移って、優雅にコーヒーを飲みながらの雑談、モロッコの写真を見せ説明してくれた。
　夕方から、ブルクテアター近くのカフェ　ラントマンに連れて行ってくれるというので、そういえば、一昨日ブルクテアターでシェークスピアを見たが、ブレヒトより難しくて、よく理解できなかったと言ったら、今度はそんな否定的な言い方をされなかった。二時間ほどいっしょに過ごしただけで、お互い理解できた部分があるのだと思う。有意義なひと時だった。（Ｇ）