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イ・ソリスティ・ディ・ヴェローナ  イタリア文化会館 [コンサート]

 イタリア文化会館コンサートシリーズ№10、珍しいコンサートにお誘いいただいた。案内を頂いたときはプログラムから想像してヴェローナオペラ本公演の宣伝かなと思ったのだが、I Solisi di VeronaはL'Orchestra dell'Arena di Veronaのメンバーで、イタリアでもグループで活動している。今回は編曲者のピアニスト、コルリアノ氏のアレンジを聞かせるコンサートだったようで、ピアノが一番華やかで楽しそうで、まるでどこか村の酒場で盛り上がっているような、終始愉快な雰囲気の演奏だった。
 曲のアレンジとして、トランスクリプション、パラフレーズという二種類の訳語が当てられていて、こなれた日本語では何にあたるのだろう。パラフレーズはいわゆる編曲で、トランスクリプションは他の楽器用に書き換えるというニュアンスなのだと思う。例えば、リストのレプレリュードは、オケ曲のトランスクリプトで、個人的にはドイツで聞く、ベートーヴェンのシンフォニーやヴァーグナーの楽曲を、音は変えずに、そのまま、或いは短縮、抜粋して、ピアノ用にアレンジしたトランスクリプト(独Abschrift)はたくさん聴いている。
 演奏されたオペラプログラムは、全曲を知っている訳ではないので、コンサートの価値を十分享受できたわけではないのだが、あまりコンサートに行かない友人に聴きどころを説明するのに、私たちは、例えば、ヴァーグナーのパラフレーズだったら、名場面の音楽がつながって演奏されると、頭の中ではオペラ全体を見たような、一作品見終えたような満足感があるのだと話してみた。

イ・ソリスティ・ディ・ヴェローナ ( I Solisi di Verona)
グンテル・サニン(ヴァイオリン)
ジャンピエロ・ソブリーノ(クラリネット)
サラ・アイロルディ(チェロ)
ロベルト・コルリアノ(ピアノ)

Gunther Sanin: violino
Giampiero Sobrino: clarinetto
Sara Airoldi: violoncello
Roberto Corlianò: pianoforte

プログラム
*全曲、ロベルト・コルリアノによるパラフレーズまたはトランスクリプション
ビゼー: オペラ「真珠採り」パラフレーズ
グノー: オペラ「ファウスト」ヴァイオリンとピアノのためのパラフレー ズ
スッペ: オペレッタ 「詩人と農夫」序曲のトランスクリプション
ヴェルディ: オペラ「椿姫」クラリネットとピアノのためのパラフレーズ
リスト: 交響詩「前奏曲」のトランスクリプション
レオンカヴァッロ: オペラ「道化師」 チェロとピアノのためのパラフレーズ
ボロディン: オペラ「イーゴリ公」より「ポロヴェツ人の踊り」のトランスクリプション
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