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バイロイト音楽祭ートリスタンとイゾルデ(Ⅱ) [オペラ(海外)]

 新演出のトリスタンだが、意外と穏健で過激な読み替えは無かった。8/2バイロイト友の会の総会のとき、演出家が、コロナ禍なので最低限の演出にしたと話していた。
 そもそも、トリスタンとイゾルデに舞台演出は必要ないと私は思っている。説明ではなく、見る人一人ひとりの心の中に見えるもの、感じるイメージ、想像することが、楽しいのではないかと思う。
 この演出は、綺麗で良かった。今の世の中、現実のウクライナもコロナ禍そのものが、苦難、悲しみと言えるだとう。そういう現実を前に、演出で社会の縮図を見せる必要がなく、今は、美しいものや、希望を持てる舞台にしてもらいたいと思う。
 もう映像を使うことを云々する時代は超えたと思う。初め昼間の空は青く、雲が流れ、舞台中央の船上プールの水に青さが映っっている。二人が薬を飲み干すと、夜の色に変わり、星空となる。そして、水の流れが激しくなり、その中で二人が溺れる姿は比喩的で、グッと来た。世の中に平和が戻るまで、物語は物語として、語り継がれれば充分な気がする。現実世界以上の刺激は過多だと思える。

Musikalische Leitung
Markus Poschner
Regie
Roland Schwab
Bühne
Piero Vinciguerra
Kostüm
Gabriele Rupprecht
Dramaturgie
Christian Schröder
Licht
Nicol Hungsberg
Chorleitung
Eberhard Friedrich
Video
Luis August Krawen
Tristan
Stephen Gould
Marke
Georg Zeppenfeld
Isolde
Catherine Foster
Kurwenal
Markus Eiche
Melot
Olafur Sigurdarson
Brangäne
Ekaterina Gubanova
Ein Hirt
Jorge Rodríguez-Norton
Ein Steuermann
Raimund Nolte
Junger Seemann
Siyabonga Maqungo
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