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二期会ーパルジファル [オペラ(国内)]

 まずは演出で、巷では種々言われているようだが、結構力作ではないかと思った。宮本氏はプログラムで、オファーを受けるまでパルジファルやワーグナーについてはあまり関心が無かったようなことが書いてあったが、結果として勉強して色々考えたり、過去の演出を見たりしていて、詰め込み過ぎで訳分からなくなった感がある。かつてどこかで見たようなアイデアや、唐突な場面が頻出することで、評価を下げているのかも、それでも演出家の良心のようなものは十分に伝わった。公演を重ねて刈り込んで行けばすっきりしてくると思うが、多分日本での再演は無いので、今回だけで終わってしまうのが残念だ。
 新国立劇場現演出の温さ(いくら巨匠と言え、演出家が20年も前に亡くなっているのでやむを得ないが)に比べれば、ずっと今の時代に沿っていると思うがどうか?
 それと舞台セットの貧弱さというかカネをケチった感がひどい。美術館・博物館の周り舞台は小学校の学芸会並みの書き割りで情けない。合唱の迫力の無さと相まって、全体の重厚感を損なった。
 歌手は皆さん好演していたと思う。純日本人キャストでここまでできれば、大したものだ。
アムフォルタス:清水勇磨
ティトゥレル:清水宏樹※
グルネマンツ:山下浩司
パルジファル:伊藤達人
クリングゾル:友清 崇
クンドリ:橋爪ゆか
第1の聖杯の騎士:新海康仁
第2の聖杯の騎士:狩野賢一
4人の小姓:宮地江奈、川合ひとみ、高柳 圭、相山潤平
花の乙女たち:宮地江奈、松永知史、杉山由紀、雨笠佳奈、川合ひとみ、小林紗季子
天上からの声:増田弥生、小林紗季子
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