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ライプツィヒ歌劇場 トリスタンとイゾルデ [オペラ(海外)]

 この3年間で、二度の断念でやっとシャーガーのトリスタンを、聞くことができた。ゲバントハウスのオケも、これまでとは全然違い、主力メンバーが演奏していたと思う。指揮はシルマーで、前日のローエングリンとは、格がちがう。バイロイトに匹敵するような美しさで、感激した。
 フォスターは最高の出来栄えだったと思う。シャーガーは一幕は良かったのだが、二幕で調子が狂った。シャーガーは、静かに立って歌うのが苦手なのではないだろうか。日本で春にウィーンのトリスタン映像を見た時も、二幕の二人の場面で、音程が外れて聞こえ、今日も同じ症状だった。思うに、シャーガーは動きなが身体を使って歌うとき、最高のパフォーマンスが見られる気がする。例えば、2019年の私が断念した、ベルリンシュターツオパーの映像などは、これはジークフリートかと思うほど、派手な動きで手を打ちながら、情熱的に二幕を歌っている。舞台は違和感あるが、歌は最高だった。しかし、一般的に、二幕の静かにしっとりと歌う場面は、共通だ。ライプツィヒでは衣装もきつそうで、喉が締め付けられているようで、こういう演出は、せっかくのシャーガーのキャラクターには合わなかったのかもしれない。舞台は進み、二幕も夜が明けてからは、結構勝手に動き始め、自慢の喉を喉をひろうしていた。
 三幕は最高だった。服装も殆どシャツ一枚で、シャーガーが好きなスタイル。これだけの声量で力強く歌い続けるトリスタンは、今後出てくるだろうか。過去最高の三幕だった。
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戦後焼け跡から見つかったWagnerの胸像
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