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土肥 敬 チェロリサイタル ルーテル市ヶ谷センター [コンサート]

 ようやくコロナ禍を乗り越えたところで発生した、ウクライナ問題。しかし、音楽家、芸術家にとっては、別な見方では、ロシア問題なのだと思う。ロシアの指揮者がオケを辞職したり、ロシア人歌手がキャンセルされたりと、聴衆への影響とともに、演奏家としては、演奏するプログラムの問題が関わってくるのだ。
 土肥氏は、ロシアを理解するために、ロシアの芸術、学問を排除するべきではないという考えのもと、今日のプログラムを組んだとのこと。
 ほぼ毎年一回、リサイタルを聴きに来ているが、今年は印象が変わり、心に訴えかけてくるものがあった。いつもはじっくり思考しながら演奏している印象だったが、今日は、聴衆へ訴えかけてくる旋律があった。
 自分が、コロナ禍で、所属のアマチュアオケが休止していたため、春になって再開したら、楽譜を見ても頭に入ってこない感覚を体験した。一方ネット配信された有名歌手ですら、コロナ前のようにはパフォーマンスを維持できなかったのを目の当たりにした。そう思うとプロであっても、舞台の仕事無しでコンディションをキープし、コロナを克服し、またプログラムに気を使いながら演奏活動をするのは、さぞ大変なことだと思う。せめて、自分のポリシーに従い演奏できるのは、土肥氏のような個人アーティストならではの利点かもしれない。

チェロ 土肥 敬
ピアノ 田代 慎之介
曲目
バッハ       無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008
ベートーヴェン   チェロソナタ第2番 ト短調 Op.5-2
ショスタコーヴィチ チェロソナタ ニ短調 Op.40
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