SSブログ

『ニュルンベルクのマイスタージンガー』特別鼎談:大野和士、ハイコ・ヘンチェル、舩木篤也 [講演会]

 このニュープロダクションのトークイヴェントを何も聞いていなかったので、ゲーテ・インスティトゥートの特別鼎談へ行ってみた。内容はライヴ配信され、YouTubeで見ることができる。
https://www.goethe.de/ins/jp/ja/ver.cfm?event_id=22470825
 演出がなぜゼンパーオパーでの劇中劇になっているのかという点については、ヴァーグナーはハンス・ザックスに自分を投影しており、また自分の劇場を作るほど劇場にこだわりが深く、ドレスデンとも関係が深いというような、ハイコ・ヘンチェル演出補さんの簡単なお話があった。
 大野さんのお話で印象に残ったのは、この長い作品の70%の時間は二重唱に使われており、会話場面が多いということ。
 大野さんはピアノを弾き、整然と熱く話して下さったので、どこかですでに解説したのではないかと思い検索してみた。すると7月に江戸川区で「大野和士のオペラ玉手箱」を開催していた。
 あまりに時間がたちすぎて、思いも霞んでしまったが、このマイシタージンガーはコロナ禍で延期、中止を経て、二年越しでようやく実現したのだった。
 「大野和士のオペラ玉手箱」のYouTubeを見て、キャストも大分変更になっていたことに改めて気づいた。その時点では、伊藤達人さんの役はマイスターの一人だったようだが、ダーヴィットを歌い、大野さんがいい声ですねと褒めている。またハンスザックス役は、夜警からポーグナーに変更になっていたイエンティスが歌っていた。過去に大野さんと協演したことがあるそうだ。この講演は面白かった。
 また、新国立劇場以外に「オペラ夏の祭典2019-20」というサイトがあり、たまたま、演出家のメッセージ動画を前に見ており、他にもドレスデンゼンパーオパーの公演レポートなどがあった。
 新国立劇場のサイト、プログラムと「オペラ夏の祭典2019-20」を一通り見ると、作品と演出にていてある程度理解できると思う。
 他にも、新国立劇場音楽チーフ城谷さんは、FB上で楽譜を載せて、詳しく解説して下さっていた。
 二年越しの公演になったことで、作品の理解が深まった人が、たくさんいるのではないだろうか。
 この『ニュルンベルクのマイスタージンガー』はザルツブルク・イースター音楽祭とザクセン州立歌劇場、東京文化会館、新国立劇場の共同制作で、2019年4月ザルツブルクでの初演後、2020年1月ドレスデンで上演され、2021年11月新国立劇場で上演中。
CCCC3D1F-69B1-4217-B360-751C9F2F4542.jpeg
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。