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市川團十郎展 逸翁美術館 [美術・博物館]

 7月に京都へ行った時、阪急嵐山線の中で、團十郎展の黄色いつり革広告が目につき、なぜ関西で團十郎なのだろうと思ったのがきっかけで、大阪フィルのコンサートの翌日、人出が少なそうな池田市を訪ねることにした。
 池田市役所の前を通り、逸翁美術館までは徒歩10分程。入るとお客さんは一人しかおらず、展示室は一部屋なので、ゆっくりと見ていた間、多分二人しか来館しなかった。
 2020年5月、十三代目市川團十郎の襲名が延期されたが、昨年5~7月の東京歌舞伎座の襲名披露公演にあわせて、この美術館でも公開予定だったものを、一年延期したとのこと。
 市川家の家系図、初代から十二代目までの團十郎の生い立ち、芸風、役者絵、半紙本などが展示されており、本人の書もあり、歴代團十郎の波乱万丈の役者人生に思いを馳せることができる。
 初代歌川豊国、初代国貞(三代目豊国)が描いた、七代目、八代目あたりの錦絵は、舞台への想像力をかきたてられる。
 つくづく感じたのは、歴代の團十郎が本当に心血を注いで、歌舞伎の発展に尽力たこと。團十郎を継承する重みは想像を絶する。容姿も芸風も、先代、先々代と比較されつつ、個性を出し、新境地を築くのが使命だ。歌舞伎の世界を極めることが天職である重い人生が、現代も継承されていることに、改めて敬服する。
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