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東京交響第691定期演奏会 サントリーホール [コンサート]

 コロナ禍の入国制限により、指揮者ベルトラン・ド・ビリー、ハープ グザヴィエ・ドゥ・メストレが来日できなくなり、出演者が飯守泰次郎(指揮)、吉野直子(ハープ)に変更された。そして飯守先生のファンの友人に勧められ、チケットを買った。
 ハープ協奏曲を聴くのは初めてかもしれない。曲自体はちょっと練習曲風に感じたが、アンコールの曲はとてもロマンティックで、これぞハープという美しい夢のような音色だった。吉野さんは若い頃聴いて以来だが、本当に上手で今でも素敵な方だ。
 何十年も飯守先生のブルックナーを聴いたことがなく、過去の印象では指揮が分かりにくく、某プロオケでコンマスがブル4を実質引っ張っていた本番を、目の当たりにして以来だ。指揮が分かりずらいというのは、小節の中間、例えば3拍子なら、2拍目にぐるぐるっと装飾を付けるような棒をを振るので、奏者の方ではリズム感が崩れ、次の拍の入りがわからなくなるらしい。今回もハープコンチェルトの3楽章は3拍子で、管楽器とハープの一対一のアンサンブルのところで、コンマスとサイドお二方が首を△に振って拍子を示しているところを目撃してしまった。
 ブルックナーは思ったより停滞感なく、フィナーレの軽快さは意外だった。
 1楽章再現部のホルンは出を間違えたかと思ったと連れ合いが言っていたが、改訂版だったと。ブルックナーの版については専門家にお任せしたい。
 東京交響楽団は、新国立劇場のオペラで聴く機会がほとんどで、舞台上で見たのは、ジョナサン・ノットの特別な公演何回かだけだ。オケが若返ったように感じたのは、自分が歳をとったからだろうか。来てよかったと思えるコンサートだった。
 
指揮=飯守泰次郎
ハープ=吉野直子
ライネッケ:ハープ協奏曲 ホ短調 op.182
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 〈ノーヴァク版(1954年版)〉
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