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都民芸術フェスティバルー東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 ~音楽の喜び~ [コンサート]

 緊急事態宣言発令中、二日続きでオケを聴いた。購入してあった公演がキャンセルされず、嬉しい。
 二日目は高関先生とシティフィル。曲はポピュラーで、池袋は行きやすい場所でもある。
 ショパンの1番のピアノコンチュエルトを聴くのはとても久しぶりで、郷愁にひたり、美しく優しい音楽に安らぎを感じた。デヴュー30周年の横山さんのショパンコンチェルトは、さすが、潔く正しく爽やかな演奏だった。横山さんはベートーヴェンソナタの全曲演奏など、時間をかけるリサイタルがメインのピアニストかと思っていた。舞台上のしぐさは甘く軽快で、いつの間にか風格を醸し出す年代になっていた。
 ショスタコーヴィチはコロナ直前に10番、その少し前に5番をアマオケで弾いた。5番は何度か弾いているので、今回は、きっちりお手本を確認するつもりで聴き始めた。しかし、始まると、何とも懐かしく、5番は平和だったころの遠い思い出と化していた。
 高関先生は楽譜をよく研究され、正しく忠実に演奏されることで定評がある。勿論暗譜だ。我々アマチュアが不得意なテンポの変化が素晴らしくコントロールされていて、弦は指定人数より大分少なかったが、すっきりとした、起伏のある演奏だった。気のせいか、コロナ禍で、もはや大音量の興奮を求める聴衆は少ないのではないだろうか。チェックしたわけではないが、多分大曲であってもオケの人数を絞って演奏しているのではないだろうか。
 今回は普段よりハープがとてもよく響いて、音楽が大きく膨らむ場面より、静かで美しい旋律や和音、楽譜通りなかなかppになりにくいところが、本当に綺麗で、皆耳を傾けたのではないだろうか。最後のテンポはゆったり目で、好みの終わり方だった。冷静な熱演ぶりは現代のお手本のようだ。高関先生は週末、京都でもショスタ5を振られる予定。
指揮/高関 健 ピアノ/横山幸雄
会場 東京芸術劇場 コンサートホール
プログラム
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調作品47「革命」
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