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新日本フィルハーモニー交響楽団#623 ジェイド [コンサート]

 今年初めて、ついにサントリーホールまでやって来た。
 座席は舞台横だったが、浄夜が始まり、ホールの響きにハッとした。客席も半分以下の入りで、まるで、ゲネプロで音が良く響く時の心地良さだった。改めて、サントリーホールの響きの良さを体感した。
 新日本フィルも、指揮者の秋山氏も、聴くのは久しぶりだったが、秋山氏の音楽は温かみがあり、穏やかな心安らぐものだった。浄夜は美しいが、音が空間を飛び回るような生き生きした動きは感じられなかった。真面目で正確な静かな美しさだった。ヴァンハルCbコンチェルトは、一応YouTubeで予習して行ったが、楽器の正面で聴けなかったため、楽器が良く響いているのは分かったが、細かい音が分離して聞き取れず、楽器を響かせるソフトランディング奏法が、古典の粒立つ音とうまくマッチしていたかどうかは分からなかった。珍しい機会であり、音楽自体はハイドンのように美しいが、同じオケのトップ奏者をソロにするなら、個人的には無難にハイドンのチェロコンチェルトの方が集客できたと思う。
 後半のロンドンは素晴らしかった。連れ合いと意見が一致するのは珍しい。二人それぞれ、アマチュアながらロンドンは何度も演奏しているが、指揮者の温かいお人柄が、更なる古典の演奏効果を引き出していると深く感じ入った。大体プロオケで、ロンドンをメインに丁寧に演奏してくれることなど、コロナ前にあったかどうか…。
 今の生活の中で、演奏時間を短縮せずに、21時まで演奏してくれて、有り難かった。
 弦楽器奏者は全員マスクをしていた。
 元々高関先生のブル8と聴き比べのつもりで買ったチケットだが、その後プログラムは二度変更され、上岡氏のブル8から、モーツァルト39、40、41番に変更、座席替え後送られて来たチケットに、今日のプログラムに変更するとの知らせが入っており、演奏会前日までキャンセル可となっていた。
 上岡氏が今秋音楽監督任期切れのため、来日にこだわった結果の迷走だが、この時期に余分な経費が掛かってオケには却って気の毒だった。2週間の自宅待機を受け入れれば、帰国は可能だったのではないか?
指揮:秋山和慶、コントラバス:菅沼希望(NJP首席コントラバス奏者)
【プログラム】
シェーンベルク:浄められた夜 op. 4
ヴァンハル:コントラバス協奏曲 ニ長調
ハイドン:交響曲第 104 番 ニ長調 Hob. Ⅰ:104
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