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芸劇ブランチコンサート「美しきラヴェルを聴く」藤江 扶紀(Vn)岡本 侑也(Vc) 清水 和音(P) [コンサート]

 清水和音さんが企画し共演する、芸劇ブランチコンサートシリーズ、今回は、8年前日本音楽コンクールで一位になった、Vn藤江扶紀さん、Vc岡本侑也さんお二人が出演し、ラヴェルが演奏された。
 コロナ禍の緊張を強いられるコンサートで、清水和音さんのおおらかなお人柄を感じるMCには、ほっとする。そういえば2012年、清水さんとN響メンバーとの受賞者コンサートを大阪まで聴きに行った。当時のことを回想し、清水さんは天才高校生の岡本さんをその時は何と表現したらいいか分からなかったが、今なら分かる、チェロ界の藤井聡太さんだと。藤江さんは、岡本さんは年下ですが、当時から巨匠のような雰囲気があったと、清水和音の名曲ラウンジ初出演の岡本さんを、褒め称えた。
 亡き王女のためのパヴァーヌ (ピアノ)は、自分の耳がおかしいのかとも思ったが、想像していたラヴェルの音色は聴こえて来なかった。声部によって異なる多様な音が聞こえるはずと耳を澄ませていたのだが、落ち着いた音色だった。
 席が二階だったので、出演者の表情は分からなかったが、音はとても良く聞こえた。皆さん、もう本番を再開されているのか、とても自然に楽しんで演奏されているように感じられた。
 弦楽器二人は、凄まずピュアな音色なので、堂々と鳴り響くピアノとは、少しキャラクターが違っていたのだと思う。室内楽は楽器のバランスが難しく、過去にVnやピアノの迫力で、Vcの音が聞こえ辛かった演奏があったが、今回のメンバーとホールのサイズなど、空気がマッチしだろう。チェロが良く鳴っていたし、細部まで聞こえていた。スケールの大きい音楽が、遠くまで飛んできて、座席を一席おきにした広々としたホールは、野外のような開放感で心地良かった。
 夜の音楽ラヴェルを昼に…と清水さんは最初に仰ったが、爽やかな渾身のラヴェルは好いプログラムだった。
(プログラム) ラヴェル:
亡き王女のためのパヴァーヌ (ピアノ)
ヴァイオリンとチェロのためのソナタ
ピアノ三重奏曲
出演者:藤江 扶紀(Vn)岡本 侑也(Vc) 清水 和音(P)
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