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東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団【3/14振替公演】第332回定期演奏会- ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版) [コンサート]

 コロナが始まって以降、初めてのオペラシティの演奏会、4月以来の新宿、記念すべき日だ。 
 高関先生のプレトークでは客席ががらんとしている感じだったが、開演しても、座席は半分も埋まっていなかった。トスカが延期になった時点では、まだ夏のドイツ旅行は諦めていなかったので、チケットはブルックナー8番に曲目変更されてから、手配した。その時点では座席を詰めて、チケットを販売していたが、当日行ってみると空席の調整がなされていた。席は空いているのに当日券販売は無く、友達の一人は、聴けずに残念がっていた。
 プロオケが再開されても、曲の編成が小さいプログラムに変更されてしまうことが多い中、本当にブル8を聴くことができたのは、感無量だ。7月、初めてのコンサートの時は、張り詰めた緊張の中、小編成オケでの演奏だったが、一ヶ月で世の中の緊張度合はずいぶんほぐれてきたと思う。舞台上では奏者間の距離が保たれ、弦楽器は舞台ギリギリまで前へ出ており、管楽器のひな壇も無く、何だか練習場でオケを聴いているような硬めの音だった。一階席だったこともあり、ホールの響きを堪能するというより眼前で繰り広げられる、ブル8に唯々、聞き耳を立てた。
 コロナ禍で高関先生のブルックナーの楽譜のご研究が進み、現時点で先生の解釈に基づく演奏を披露して下さった。眼鏡も外され、暗譜でなめらかに指揮され、途切れたり、ぎくしゃくしたり、でこぼこも一切ない、一続きの美しい山並みを望むような、優しい音が重なり合うブルックー8番は素晴らしいと思う。
 音楽が進み頂上に近づき、4楽章はやはり重厚感が凄い。忘れかけていたが、どきどきする音楽は人生に欠かせないものだ。
 
指揮:高関 健(常任指揮者)
曲目:ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版)
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